月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

休校の本音

3ヶ月の休校については、小中高校生が社会的に立場が弱い存在だということを浮き彫りにしました。

純粋無垢な学生たちは「へっ?安全のために休校だったんじゃないの?弱者?」と思っているかもしれませんが、大人の世界は魑魅魍魎(ちみもうりょう)であり、「子供達の命をまもるんだ!」などと真面目に考えて判断されたとは私にはとうてい思えません。

もちろん少なからず安全面に配慮したというのはあると思いますが、3ヶ月前の時点でコロナは高齢者ほど、病気持ちほどかかりやすく重症化しやすいというデータはすでにありました。安全を考慮するなら、かかりにくい子供達の行動を規制するより、大人の行動を先に規制するべきです。しかし、大人の行動を規制するとなると経済活動が止まることになり大人にとっては都合が悪いです。結局、大人の行動の規制は4月以降かつ一部の業種に限定されました。

一方で、全国の学校が休校となると国民が受ける精神的インパクトはかなり大きくなります。休校によって良くも悪くも危機感が高まったのは事実です。このように、学生の安全面への配慮とは違うところに本音があったのではないかと思わざるを得ません。

意思決定をする大人にとっては、全国の学生たちが3ヶ月勉強せずにスマホ漬けになろうと知ったこっちゃありません。

自分たちの世代は経済的社会的に地位を確立していて安全だし、休校のなかでもコツコツ勉強を進められる層が日本の未来を支えていけるし、仮にその層がダメでも休校を経験していない世代が来るし・・・、くらいの扱いを受けているように見えます。

多くの学生は選挙権を持たないからですよね〜きっと。

これからも大人のタテマエに騙されないために、学生のみなさんはしっかり勉強しておきましょう。

勉強で得た知識自体はたいして使い物にならないことが多いですが、勉強する過程で「なんでだろう?」と疑問を持って調べてみるという姿勢は一生モノの財産です。 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
http://www.sodeng.jp