月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

1行の計算で学力が分かってしまう

最近は英語の授業で辞書の引き方をレクチャーすることが多かったのでblogも辞書関連のことが続きました。

数学のほうはベクトルをやっている生徒が多いです。ベクトルは抑えるべき数少ないポイント(平面は基準のベクトルが2つ、点を求める問題は2通りに表して係数比較、直線上の点は t : 1-t とおく、直線上の点は係数和=1・・・など)を背景から理解してしまえばまったく難しくないのですが、中途半端にテクニックに走ってちょっとひねられたらわからなくなるか、そもそもベクトルの考え方が入ってこなくて苦労する、ということがよくあります。

よく理解しておかないと、計算がひたすら発散しいていって「あれ、今何やってるんだっけ?」となるのがこの単元。

たとえば計算で使われる文字のうちどれが主役か分かっていないと、こういう表記をすることになります。

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普通は上のように、係数→ベクトル、の順番で書くところを、ベクトル→係数、の順番で書くとか。

 

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このような計算をいちいち全ての項を展開して整理する生徒は、ベクトルの基本方針が全く分かっていません。

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基準になるaベクトル、bベクトルの係数として計算するのだから、下段のような計算にならないとダメ。

こういう計算の所作に、理解の程度が現れることもあります。

 

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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