1年に1回くらい「私はどこのくらいの大学に受かるでしょうか」という意味の質問をされることがあります。
「大丈夫、第一志望に受かるかもしれないよ、頑張って」
という返事を期待しているのかしていないのかしりませんが、仕事として淡々と答えるようにしています。すなわち、
「自分次第」
過去の事例を見れば同じ学力20人中18人くらいは落ちるか途中で諦めて、運良く2人くらい受かるかもしれない、のかもしれません。
がそれは過去の他人の話で、未来の自分の話と結びつけられる根拠としては乏しい。
それぞれの現時点での学力は違うし、やる気も違うし、解く問題も違います。
残念ながら落ちた18人のうち、問題が翌年のものなら受かっていたという生徒だってたぶんいます。ギリギリで受かるか落ちるかというのは、運勝負みたいなところもあります。
第一志望のレベルと自分の学力のレベルの差を分析して、それをどう埋めるかを考えて、多少険しい道(寝る時間を削るとか)でも合格最低点に乗せるという気持ちでやっていけば合格するかもしれません。
もちろん多くの高校生は、そのような分析をしないししたとしても気合いと根性で学力を埋めるということをしないのですが、まれにそういう生徒がいる以上、目の前の生徒がその希有な存在かもしれないので芽を潰さないために「自分次第」だと伝えることになります。