月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

子離れがムリなら親離れ

子供に自立してほしいと思いつつも、ご自身の行動がそれを阻害する方向に働いている保護者のかたは一定数いらっしゃいます。

判断を子供に任せるのが先なのか、子供が判断できるようになるのが先なのか、というテーマは卵が先か鶏が先かというテーマに共通しているようにも見えますが、私は「判断を任せるのが先に決まってるやろ」と断言します。

スポーツでも芸術でもなんでもいいのですが、永遠にお手本を見せているだけではそれができるようになりません。スポーツなら実際にボールを持ってあつかってみて、芸術なら楽器でも絵筆でも自分で手にとってみて経験することを通じて上達していくし興味を増していきます。

親が子供の代わりに判断をしつづけるというのは、永遠にお手本を見ているだけで、では20才になったタイミングで「さあどうぞ」と言われてもたぶん困ってしまいますし、それこそ「やりたいことが分からない」とか「やりたいことがない」という状態になる可能性があります。

今の時代はおそらく昔よりも子供達が丁寧に育てられている、言い換えれば貴重品を扱うように子育てされている保護者のかたが多いので、獅子の子落としのようなことをするのは難しいのかもしれません。

ということで、高校生諸君は親が子離れすることを期待せずに、まずは自分が親離れすることから始めましょう。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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