今月頭に、ガソリン車の新車販売を2030年代には禁止するという方針を政府が明らかにしたことについて、トヨタの社長が次のように述べたそうです。
原発比率が高く、火力発電が日本と比べて少ないフランスを例に挙げ、「国のエネルギー政策の大変革なしに達成は難しい」「このままでは日本で車をつくれなくなる」などと発言。EVが製造や発電段階でCO2を多く排出することに触れ、「(そのことを)理解した上で、政治家の方はガソリン車なしと言っているのか」と語気を強めた。
トヨタ社長「自動車のビジネスモデル崩壊」 政府の「脱ガソリン」に苦言 - 毎日新聞
一方、今月15日の月刊木村で私は次のように述べていました。
さてこの車も10年落ちで買ってから10年以上乗っているのでもう20年選手になり、みなさんご存知の通り自動車税は長くのれば乗るほど加算されるというペナルティを受けつつも車検を通しております。 タテマエとしては古い車ほど環境にやさしくないということらしいのですが、古い車と新しい車が排出するガスの差分と、新しい車を生産するのに必要なエネルギーをちゃんと比較してるんでしょうか?(いやしてない)
どちらも「ガソリン車が悪いっていうけど、新車作るのにもエネルギー使うやん!」という点で主張が一致しています。
さすが創業社長ではないとはいえトヨタの社長クラスになると私と同じレベルで発想ができるんですね。というのは冗談として、私もトヨタの社長と同じくらい大きな視点でものごとを考えられるということが判明したので、ただでさえ自信過剰気味の性格のところますます自信がつきました。
しかし、トヨタといえばエコカー減税でガッツリ政府からは優遇を受けている企業の代表格だと思っていましたが、こうやって政府にたいしてファイティングポーズをすることもあるんですね。
トヨタと政府は、左手で握手しつつ、右手で殴り合う事もあるんでしょうか?
トヨタグループといえばもはや日本政府にとってはその辺の小国よりも存在感があるのでしょうから、会社が国に属しているという感覚もないんでしょうね。