月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

英語学習の難しさ

数学は積み上げの科目と言われており、例えば微積分なら

中学校レベルの基礎的計算

二次関数での最大最小の考え方など

三角関数、指数対数関数

微積分

という階段があり、それらを順番に丁寧にやっていけばかなり早い段階(入塾後2-3ヶ月)で結果をだす人もいます。

塾で学ぶ生徒も多くの場合、ちゃんと結果が出ます。

 

一方で、英語については数学ほど単純ではありません。

英語学習については、まず基本的な単語と文法を暗記するということに速くても半年程度かかり、そこから先にその文法を使って実際の読解を訓練するということにこれまた速くても半年程度の時間を要します。

時制、関係詞、接続詞、強調構文・・・など色々なことを覚えて、応用できるようになってやっと学力につながります。

よほど入塾前に「文法だけは暗記している」という状態ではない限り、入塾後に1年〜2年くらいは時間をみておいてほしい科目です。

 

数学は分野ごとに問題が出題されます。たとえば「ベクトル」を2週間でがっつり勉強して、ベクトルの分野だけ高得点をとるということが可能です。

一方で、英語ではたとえば「時制」だけを丸暗記したところで、時制の出題というのはありませんから得点に結びつきません。

このような性質の違いが、英語学習の難しいところです。

 

そもそも大学入試の勉強は、2年後、3年後の入試本番にむけて長期的に考えていかなければいけないというハードルがあり、英語は学習をし始めてから結果を実感するまで1年も2年もかかる可能性があり、それがいつになるかは予測できないという難しさが加わります。

一方で、高校生は中学校の3年間で定期テストにむけて勉強することが良いことだという世界で生きてきたので、高校になっても目先のテスト勉強に目を奪われがち。

その上、英語学習のように結果がでるまで1-2年かかることには忍耐力が必要なので、何か一つのことに1-2年かけて打ち込んで結果を出した経験(楽器でも運動でもなんでも)がない人にはさらに難しい。

英語は数学ほどは「解説の意味がわからない」という勉強そのものの難しさはないものの、勉強とは違う面での難しさを持っています。

 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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