月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

不思議な常識

前職でさらに不思議だった常識に、「販売店への訪問回数を増やせば、細かい売上が増える」というのがありました。

売上が30万円にみたない案件をランレートと読んでいて(語源は不明、とにかくルー大柴の多い会社だった)、営業担当者が追いかけるまでもない細かい案件と位置づけていました。

「いまこんな案件があって、来月売れるのはこのくらいです、たぶん」という報告を上司にするのですが、30万円未満の具体的案件は細かいのでこの報告には含まれません。

でも30万円未満だろうと売上であることには変わらないので

「A社から150万円の受注はMLで(ML=Most Likely=おそらく買ってもらえる)、B社とC社とD社で合計で500万円の案件がありますがこっちはあんまり確度が高くないのでBest(状況が良ければ買ってもらえる)、あとはランレートが100万円くらいで、売上予測はBest 750万円、ML250万円」

みたいにランレートをひとまとめにして報告することになります。(Best, Most Likely, とあと1つくらい指標があった気がしたけど忘れた、Worstだったかな?もう注文書もらった案件ということで)

で、このランレートというのは、販売店への訪問回数を増やして、販売店の営業さんに顔を覚えてもらったらちょっとずつ上がっていくというのです。

はあ??訪問回数増やすだけで上がるか??間の因果関係すっとばしまくってない??

と当時の私は疑問だらけで、色々な先輩に

「訪問回数上げるとランレート上がるってまじっすか」

と聞きまくっていたんですが、多くの先輩は

「うん、上がるよ」

と真顔で言っていました・・・。

私の感覚では30万円未満だろうが以上だろうが、お客さんのニーズがあって販売店が営業してなんやかんやでクローズする、という一連の流れは一緒のはずだから、30万円以上の案件が訪問回数を上げるだけで伸びるはずがないことを考えると、30万円未満も同様だろうというものでした。

この私と先輩の温度感のギャップは、たぶんこういうことでしょう。

先輩が入社した当時はセキュリティの市場が結構ブイブイ成長していた時代だったから、訪問回数を増やしたら実際に販売店さんが「よっしゃあんたの商品売ったろまい」みたいになって、売上が増えた。

ただその売上増は市場の成長によるものなのか営業訪問の効果なのかはあやしい。

私が入社した頃は、市場の成長が落ち着いておりただ訪問しただけで案件が増える実感はない。

 

背景の違いによる認識の違いというのはいつ何時でもありえます。

私は内職と自習こそが合格への最短距離だと信じてやまないですが、参考書を目で読んで理解する読解力と、宿題がなくても毎日継続できる性格ではないと内職と自習中心の受験勉強は成り立ちません。 

大学受験 相伝学舎 (清須校舎、桜山校舎)
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