大学共通テストではセンター試験と違って?
平成 2 1 年告示高等学校学習指導要領において育成することを目指す資質・能力を踏まえ、知識の理解の質を問う問題や、思考力、判断力、表現力等を発揮して解くことが求められる問題を重視した問題作成を行います。
とあるように、暗記暗記であったセンター時代?よりも思考力?などを重視した試験であるようです。
正直、はてなマーク連発不可避なのですが、まあそうだとしましょう。
その結果どうなったかというと、たとえば地理の問題では・・・
という、学校の先生がキリマンジャロに登ったとかいう問題を解くにはまったく無関係の情報を読まされて(とうかキリマンジャロってそんな気軽に登れるのか?そもそもアフリカ行くのに乗り継ぎで何十時間かかるのか?と受験者全員が突っ込んだはず)、問題を解くような入試に大変身しました。
というのは悪意ある切り取り方かもしれませんが、やたら先生と生徒の会話文が増えました。
正直、会話文が増えれば思考力を測れるのか??と問題を解いている側も、そして問題を作っている側(≠共通テストの設計者)も感じているでしょう。
数学も試行調査では学園祭で販売するTシャツの値段設定で二次関数を利用する、みたいな実用的?な問題がありましたが、全体的には
日本語を読んで状況を理解する
ための時間が大幅に増えており、これは日本語の読解スピードを測る試験なのか?と感じるほどです。
思考力を測ろうとして試験場での日本語の読解力を測るようになってしまって、本来測るべき各教科の勉強量や質は相対的に軽視されてしまったように思います。
たとえば数学の問題なら余計な会話文を省いて「三角比を定義して、加法定理を証明せよ」だけでも数学の学力を測れるわけで、そこに
先生「今日は加法定理を導出してみよう。三角比の定義とはなんだったかな?」
生徒「 ( A )」
設問 (A)にあてはまるものを答えよ
などとする必要ないし、会話文にすることで思考力が測れるようになることもないはずです。
共通テスト初年度については改悪になった感がすごくあるのですが、まあ文句ばっかり言っても生徒の素点が上がるわけではないので、これを踏まえて対応していきましょう。
高2以下の諸君は、普段から読書に親しんで日本語を読む練習をしておくとよいです。
日本語読めない人は詰みます。