保護者面談中に自分で言って「すごくいいこと言ったかも」と思ったことがありまして、
「20m先のレールを敷きます」
我ながらナイス。
受験勉強って理論的には、数学なら青チャートをIA, IIB, IIICと1日3題ずつ丸暗記して入試演習すればほとんどの大学に合格出来る、くらいシンプルなんですが実際にはそこまで簡単にはいきません。
定期テストや部活動、私生活など(受験から見た)制約があり、その制約のなかでベストな選択をしていくものです。
割と意識の高い人なんかは「目標から逆算して計画を立てる」と言いますが、実際にはそういう理論的逆算は実現できないことのほうが多いです。
ある程度の目標を決めつつも、そこから先は逆算ではなくボトムアップで考える必要があります。ボトムアップとは当面数ヶ月の行動を考えるという点で、20m先のレールを敷いて進むようなものです。
受験指導の経験があっても塾生の1年後の様子をクリアに予想するのは難しいです。しかし数ヶ月後くらいなら見通しが立ちます。受験生側からしてみると、数ヶ月後の自分の予想を立てるのはまずムリでしょう。せいぜい、今日一日自分のやりたいことを消化できるかどうか。
その消化した20m先がちゃんと合格方向になっていることが大事です。