月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

開業1ヶ月目で思うこと

今日は新聞屋さんにいって、木曜日に入れる折り込みチラシを搬入しました。
折り込みチラシの広告というのはやってみたらすごく簡単で、
①チラシを作る(自分でやる)
②チラシを印刷する(印刷会社に頼む)
③新聞屋さんに持ち込む
という3ステップで出来てしまいます。

年明けすぐにチラシづくりにとりかかり、1月19日(月)に人生初の折り込みチラシが清須市内に配布されたのですが、いよいよ世の中に新しい塾が誕生する感じがして嬉しいです。今日は、新聞屋さんで明日配布される私のチラシたちが準備されている様子をみて感動しました。

内装工事が年末で完了し、一月はようやく仕事らしい仕事にとりかかることが出来たのですが、毎日新しい発見や経験だらけで本当に濃密な時間を過ごしています。感覚的には、一ヶ月が会社員時代の一年分くらいで、精神と時の部屋状態です。

起業してみてつくづく思う、ということをまとめてみます。

誰も何も教えてくれない状況での判断が必要

チラシを作るにしても、どういうメッセージのものを作って、何枚刷って、どこに何回配るのかはある程度経験者に話を聞いてイメージすることは出来ますが、最終的な判断は自分で下さなければならない、しかもさっさと決断しないといけない。いつかどこかで「経営者の仕事は判断すること」と聞いたことがありますが、まさにその通りです。とくに頭を悩ませるのは手元資金をどのように使っていくかで、開業してすぐは広告をうって認知度を上げ、受講生を増やしたいのと、一方で運転資金として体力を温存しておきたいというバランスをどこで取るか、本当に悩みます。その他にも、塾の立地、名前、什器選定、方針などは、判断に多くの時間を要しました。

悩みながら、分からないながらも「おそらくこうではないか」という仮説をエクセル作って計算してみたり、ロジックで考えてみたりして判断をし、それが結果につながっていくというのは生きている実感をもたらしてくれます。が、簡単に判断できることはほとんどないので、たまに投げ出したくなる瞬間もあります。

Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグ、「なぜ毎日同じTシャツを着ているのか」に答える

この記事で「仕事以外の意思決定の回数を少なくしたい」と記載がありますが、これは本当にそうで、判断というのはエネルギーを消費するものだということを28歳にして知りました。

資本の力はすごい

店舗を構えるとなると、内装、外装、什器で数十万円単位でお金がかかります。塾というのは、洋服屋さんや飲食店と異なり、割とさっぱりした内装で十分なのでまだ設備投資がかからないほうですが、たまにイオンなどで買い物をすると、各テナントが数百万円単位で出店している計算が出来て「あれだけ綺麗な店つくるってすごいな」と思います。そして、足もとをみれば綺麗なタイル張りのフロアが広がっており、「イオンのこの一角だけで百万円はかかってるな」など、何度内装のフェルミ推計をしたか分かりません。

車で移動していてもそうで、幹線道路沿いの飲食店の出店には一体いくらかかるのだろうとか、あのLED看板かっこいいけど50万円はするよな〜とか、資本の偉大さを思い知らされる日々です。

起業して会社を存続させている人はすごい

0から起業するとやることだらけで、さらに初体験(=0から勉強が必要)なことがほとんどでまず1円を稼ぐまでにたくさんのイベントが発生します。
今まで大型客船に乗っているのが退屈で、一人でボートに乗り換えたら、それまでべた凪だと思っていた大海は意外と荒波だったという感じです。

会社で働いていたときは従業員500人の会社と聞いたら小さいと感じていましたが、今は10人ですら「10人に振れる仕事があるなんてすごいな」と思います。