高校2年生の英語クラスでso...that(S+V)についてまとめたので公開してみます。授業ではこれについて学んだあと、和訳問題を取り組んでもらって解説となります。
so (形容詞)that (S+V)
so ( 副詞 )that (S+V)
の構文については「あまりに(形容詞、副詞)なのでS+Vするほどだ」、もしくは「S+Vするほど(形容詞、副詞)だ」といった訳語を覚えている人は多いでしょう。しかし訳語を機械的に覚えるのではなく、この構文が表現していることを考えるほうが大切です。つまり、so...that(S+V)では、so...を直訳すれば「そんなに...」ですが、「そんなに」がどの程度かを示しているのがthat以下と考えるわけです。
Our anxiety about the future can be so great that bad news is preferable to an absence of information.
たとえばこの文章では「未来に対する心配がso great」つまり 「そんなに大きい」わけですが、その程度がthat以下で「悪い知らせでも情報が無いよりは好まれる」程度に、「未来に対する心配が大きい」というわけです。
同じ用法でso...as to-というものもあります。
The driver was so fortunate as to escape death.
so fortuneの程度が、as to escape deathで説明されていますから「死を免れる程度に幸せだった」という意味となります。
I spoke so loudly as to be heard by everyone.
「皆に聞こえる程度に大きな声でしゃべった」
実際に読むときには前から意味を入れていって「大きい声でしゃべったので、皆に聞こえるほどだった」で良いでしょう。
so...as to-でも、...に入るものが動詞の場合がありますが、基本は...の程度をas to-以下が説明していると考えれば対応可能です。機械的に「あまりに...なので」で暗記してしまうとこのパターンで困ることになります。
She so conducted herself as to please everybody.
「彼女は誰にも気に入られるようにふるまった」
so...that(S+V)でも動詞にかかるケースはあります。
We should so act that we shall have nothing to regret.
「我々は後悔することが無いように行動すべきである」
最後に、so as to-という風に一見圧縮された形もありますがこの場合も動詞に係ると考えれば難しくありません。この場合は特にto不定詞が副詞用法の目的である目印でもあります。in order to-と一緒です。
He behaved himself so as not to give offence to others.
「彼は他人の感情を害さないようにふるまった」
こんな風に、so...thatという基本的な構文を目にしたときでも、so...thatで「そんなに...なので」と覚えるだけで勉強を終わらせるのか、一歩踏み込んでsoを辞書で引いてみて、so形容詞とso動詞の2パターンがあることを知って、さらにso...as to-という同様の表現があり、それを圧縮したso as to-もある、というところまで調べるのかによって勉強の濃さというのは変わってきます。
色々まとめて気づいたんですが、so...as to-のときにto-は必ず副詞用法と言えますね。副詞用法は目的、結果、原因などいくつかに分類できますが、もう少し例文を多く調べてみると関連性を帰納出来るかもしれません。
うちの塾の英語は理詰めです。難解な英文だと場合分けして考えることすらあります。
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