二次試験に数学が無い国立大学があります。たとえば愛知県だと、愛知教育大学(愛教大)なんかは、数学や理科の先生を目指さない限りは二次試験で数学を課されることはありません。他にも名古屋市立大学の人文社会学部や経済学部(Eコース)も同様です。しかし経済学部で数学不要というのはどーなんでしょうね??
では愛教大の中等教育の英語を見てみましょう(中学の英語の先生ですね)。
愛知教育大学を数学捨てて挑む!
センターが900点、二次は国語150、英語350です。二次試験で数学が無いので出来れば数学をやらずに受験を乗り切りたい、気持ちはよく分かります。しかしそれが通用するかは別問題。たとえば愛教大の中等英語の場合平成27年度入試の合格者センター最低点は631点です。数学を捨てつつ最低点の631点を取るにはどうしたらよいでしょうか。数学というのは単純な4択や5択ではなく、適切な数字を入れないといけないので適当に「2」だけ埋めても点はまったくとれません。
いくつかラッキーがあったとして、1Aで15点、IIBで15点の合計30点がせいぜいでしょう。そうすると、それ以外の科目で合格最低点である631点を取るにはこんな感じの配分になります。
英語・国語で9割、社会・理科は8割。9割取るつもりで勉強しても本番はどうなるかわかりません。1つでも失敗=受験失敗、になってしまいます。これはあまりに無謀すぎます。では、数学をそれなりに勉強したらどうなるか。
今度は、英語・国語は得意科目にするとして9割弱、社会・理科は5割で届きます。これなら数学でこけても他の科目でカバーすることも出来るので、失敗を取り戻せる余地のあるプランです。理科も基礎科目なら5割は1ヶ月もあれば十分とれるのでかなり余裕がありますね。
次は名古屋市立大学、この辺では名市大(めいしだい)と呼ばれていますね。良いかどうかはさておき、数学の出来ない経済学部生を作ってみましょう。
名古屋市立大学経済学部(後期)に、数学をやらずに合格する!
後期日程のEコースというやつはEnglishコースの略だと思いますが二次試験が英語一発勝負です。社会・理科は1つ選択すれば良いので、最も少ない勉強で「コッコウリツ」の仲間入りが出来そうです。では、数学を思い切って捨ててみましょう!
平成26年度の入試ではEコースのセンター最低点は282点でしたので、それに合わせるとこんな感じです。英語、国語、選択すべて9割です。きついですが、この点数をとれれば二次の英語は290点(7割)を取れば合計で572点となり、この年の合格最低点569点を上回れます。英語を得意にできれば二次で7割は可能性あるかもしれませんね。
一方、正攻法でいけばこんな数字でしょう。
英語は国語と選択科目が7割で良いというのはだいぶゆとりがありますね。経済学を学ぶのに微積くらいは理解しておいたほうが良いので、断然こっちがおすすめです。
なんとか頑張ろう
というわけで国公立大学に進学したいのなら数学は避けて通れません。仮に数学を捨てたとしても、それはそれでいばらの道です。悩んでいる時間はないので、数学を「やる」と決めて頑張りましょう。ただし3年の秋になっても数学が偏差値30-40という場合はもう手遅れですので自己責任と考え国立は諦めて私大専願にするか浪人しましょう。
過去、何度か数学の勉強方法についてはまとめてみましたのでこちらの記事もどうぞ。基本的には、勉強時間が足りてないだけですね。
高校数学は時間がかかる - 月刊木村:清須市で営む塾での日々
高校数学が難しく感じるのはなぜ?:結果が出るまでの閾値の違いについて - 月刊木村:清須市で営む塾での日々
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