月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

予防2

塾の仕事はいろんな人に「先生」と言われるので勘違いしないよう気をつけないといけないと、以前書きました。第一の錯覚です。もう一つあります。
15〜18歳というのは結構な勢いで成長します。学力も、考え方もです。で、一方私はというと29なのでそれよりは成長がゆるやかです。
塾で教えていて生徒の成長を感じるのはいいんですが、それがあたかも自分の成長のように感じてしまうという第二の錯覚があります。これは危険です。はっきりいって、英語や数学を教えられることなんて大した価値はありません。ただ生徒より10年長生きしているなかで、彼らよりたくさん勉強しているから教えられるというだけで誰でもできます。
そこでいい気になって、彼らの成長をみて満足していたら10年後はただ勉強が得意なおじさんになるだけです。
10年後は今よりも社会に大きい価値を提供できるようにならなければいけません。グローバリゼーションの世界では停滞は後退です。前進してやっとトントン。誰よりも前進してやっと前進です。