月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

大学に行って欲しいのは、出会いがあるから

塾では難関大学への進学を推奨しており、集まってくる生徒もそういう傾向にあります。難関大学といっても、北は北海道大学から、南は九州大学くらいまであるわけですが、私はそのなかでも東京の大学に進んで欲しいと考えています。

大学進学の意味とは、履歴書に「〇〇大学××学部卒業見込み」の一行を加えることではなく、その〇〇大学で4年間(6年間)を過ごすことにあると考えているからです。

極端にいえば学部なんてどこでもいいから、東大、早慶に行って色々な出会いをしてほしいのです。

高校時代までの「すごさ」というのはあまり表に出てきません。それこそ勉強が得意とか、部活でちょっと活躍したとか、そのくらいのレベルです。それが大学に行くとどうなるかというと、まず難関大学であれば全員等しく頭が良いわけで、勉強が出来るという点は無色透明になります。そうすると、それ以外のすごさが際立ってみえてくるようになります。

当然、勉強が日本でトップクラスに出来る人間のあつまりですから、勉強以外の面でも「こいつすげーな」という点が必ずあるわけです。もちろん、表面的な付き合いしかなければその人間のすごさに気づかずに終わってしまうこともありますが、少し仲良くなれば必ず魅力が出てきます。

勉強が出来るという点や記憶力が突き抜けて「脳みそどうなってるんだ」という人もいれば、逆に遊び人に振り切れている人は「なんでいつも女の話ばかりなんだ」という人もいたり、在学中からビジネスばかりして「僕がamazonで木村君の本を売りさばくから10%頂戴よ」という人もいました。

もちろん北海道大学でも九州大学でも魅力的な人はたくさん居るでしょう。しかし、そういう大学が密集してたくさんある場所は東京以外にありません。また、大学卒業後のことを考えればビジネスが密集するのもまちがいなく東京です。東京に居ることは、愛知県の人にとっておそらく想像不可能なほど有利です。

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受験勉強が出来るという点は、その後の人生においてほとんどの場合直接的には役にたちません(私のような仕事くらいです)。しかし、受験勉強を突き抜けて出来るようになる過程で得られる能力というのは、その後の人生に彩りを与えてくれるのだと思います。

その能力は、リーダーシップです。リーダーシップとは10人や20人の集団をまとめるという意味のリーダーシップではなく、自分の人生にたいして主体的に選択し責任感をもって進んでいけるという意味でのリーダーシップです。

受験勉強という世界において何をどう勉強していくのかという一つ一つの選択を、学校の指導にまかせるのではなく、自分から考え、比較し、検討し、選択するという主体性を持って行うことで、自分で考え行動するという習慣が身についていくのです。

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清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp