月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

与えられたものを実行するクセをやめましょう

進学校の生徒は良くも悪くもまじめです。

学校のテストはきっちりやろうとするし、学校で与えられた参考書も同様です。

しかし、自分の受験にとって本当にそれらが必要かどうかはよく考えてください。そもそも、高校というのは大学受験のための場所ではありません。私立になると進学実績がそのまま受験者数に影響して、学費という収入に影響するので予備校寄りになるものですが、公立の場合は進学実績はある程度気にするであろうものの、それが学校や先生方の収益になるかといえばなりません。

利害関係があるようで無いのが公立高校です。公立高校というのは、高校卒業するためにつくられたカリキュラムを実行する場所というのが前提です。スタート地点から大学受験とは別の観点でつくられているわけです。

ということは学校の授業の作り方や、テストの作り方、もしくは参考書の選び方というのは大学受験ありきではないのです。高校のカリキュラムありきなのです。その上、学校が指導する相手は「あなた」ではありません「学年350人」なのです。あなた一人が受かろうが落ちようが、あまり影響がないのです。そんなのは誤差なのですから。それよりも最大公約数としての授業の効率をあげて、国立合格者を確保することがテーマなのです。

あなたの学年の国立合格者というのは、入学時点の入試素点と、それまでに完成された高校の授業内容によって、高1の4月時点でほとんど決まっているのです。上位10%は名古屋大学、50%までが国立、残りは私大と浪人、という具合に。

ですからあなたの目標が仮に「どこか国立にいければいいや」であり、過去の進学実績のたとえば上位50%が国立大学に進学しているようであればそのまま学校のレールにのって3年間過ごせばかなりの確率で合格できるでしょう。

しかし、過去の進学実績で1人とか2人しか合格していないような大学を目指すのであれば、そのレールの先に合格はありません。

レール=与えられたものを実行するのではダメなのです。どんなに「学校の課題を全部やりきれば合格できるぞ」などと励まされてもそれは嘘です。そんなに簡単ではありません。そういうことを言うほうが思考停止しています。思考停止した人の指導で思考停止した生徒が完成です。

難関大学の合格というのは自分の学力を知り、志望校の過去問題を分析し、必要な勉強を自分なりに調べて考えた上で、自分でレールを作って最後まで実行することで手に入るものです。言われたことをやるだけの人間には手に入れられないものです。自分で敷いたレールとくらべたら、与えられるものがいかに非効率的であるかがわかります。

手元にある参考書(進学校ならセミナー物理とか青チャートとか単語帳がありますね)を、自分が実行する価値があるのか、考えたほうが良いでしょう。

私には学校のつくる指導に、その後の人生を左右する大学受験を任せられる気持ちがまったく理解できません。

厳しい学校と考えることを放棄した生徒が出会うことで、言われたことしかできない人間が完成します。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp