月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

高校3年間、ひたすら勉強しましょう

生涯給料ランキングなんてものがあります。

最新版!「生涯給料トップ500社」ランキング | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

正直なところ、「生涯給料」「生涯賃金」という言葉や考え方自体が時代遅れ感があるのは否めません。第一にこの生涯賃金の計算があくまで現時点のものであり40年後にどうなっているかは分からないという点、第二にこれからは会社に依存するのではなく個人で生きていく時代になっていくという点があるからです。

しかしどんなに低成長下においても優良企業は雇用を守るし相変わらず賃金は高いものであり、就職できるならしておいたほうが間違いが少ないのは否定できません。モデル通りの賃金を得られるのは確かに社内でも出世した一部の人かもしれませんが、出世しなくてもそれなりに給料をもらえるのが日本の会社の良い所です。(担当課長とか担当部長とか、部下がいないけれどもお給料の良い役職がありますね)。

ランキングの上位は、キーエンスはやや特殊ですが、コンサル、マスコミ、商社、デベロッパーが多くこれらの会社に新卒で就職するのは基本的には東大、京大、早稲田、慶應です。私の前職も79位に入っていますが、同期の半分は早慶でした。

優良企業の内定が東大京大早慶に偏るのは、いくつかの要素があり、1つはこれらの大学に合格する人というのは仕事で必要な能力がある程度備わっている点、つまり供給者サイドの話です。

このレベルの大学は学校や塾の先生に言われたことだけやっていては到底合格できません。自分で自分の実力を把握し、志望校の分析をし、最短距離を走るための計画をたてて誰になんと言われようと実行するという、確立した自我と揺るがない決意・行動力が必要です。学力というのは結果であって、それを生み出す原動力があるということです。

もう一つは、採用活動を行う企業の人事部門が、「今年は××大学から20名、△△大学から15名採用する」ということを指標にしている、需要サイドの話があります。東大京大Sランク、早慶Aランク・・・みたいにランク付けしてランク毎に目標があるというのが一般的ではないかと思います。

もちろん面接や筆記試験によって色々な側面から応募者をふるいにかけるということはするのですが、人事部の人たちの社内での評価という問題を考えると、どれだけ「今年の新卒は良い人材がそろっています」と言ったとしても内定者の学歴がショボショボだったら「おまえどんな採用したんじゃい!」と部長や社長から言われてしまうのであってそれが「今年は東大早慶10人採用で昨年の2倍です!」となれば「good job!」という具合になりがちなのです。だから最初から東大京大早慶だけ面接に呼んでその中から選ぶようになるわけです。

というわけで、「将来お金を稼ぎたい!」という高校生は頑張って東大京大、早慶に入りましょう。これらの大学に入学できるというのは、生涯賃金が数千万、場合によっては1億円単位で上げる可能性を手に入れるのと一緒です。「カネのことばっかうるせーよ!」と思う人もいるかもしれませんが、たくさんのお金を得られるというのはそれだけ人の役にたっているわけで、立派なことです。

ちなみに残念ながら東海エリアでいうと名古屋大学の理系くらいに入っておかないとこの手の就職活動は不可です。名大理系に入れたとしてもゼミ教授の推薦による固定的な就職になるか、一般枠で就職しようとしても地理的問題(新幹線往復2万円)、周りに就活する友達が居ない問題(心が折れる)、などで不利です。同様の理由で旧帝でも東京から遠いというのは不利になります。

外はどうであれ、名大からの県庁、名古屋銀行、中部電力、JR東海、トヨタ、豊通なんでしょうかね・・・?

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp