月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

選択肢があるということ。そして寝ぼける人たち。

よく「東京には選択肢が多い」という表現を聞きますが、これは東京に行った人しかわからないかもしれません。

住めば都という言葉があるとおり人間どこに住んでも住んだ場所が最高!と思いがちです。愛知県は愛知県で良い場所です。私は車が好きなので、一般道でも60km/hでスイスイ走ることができる道の多い愛知は素晴らしいと思いますし、岐阜・静岡・長野・滋賀どこに行くにもたいした渋滞はありません。

それが東京になると箱根に行くにも車で2時間、これで近場のほうです。1時間ではせいぜい横浜とか厚木くらいなもんで、これだと景色は大してかわりません。そのうえ車で移動するには週末は確実に渋滞です。

ゴルフも安いし愛知県に転勤になって本当に良かった!と思うこともありますが、これがまた東京に住めばそれはそれで「ああ東京に帰ってきて良かった。ご飯は美味しいし、六本木でも上野でも面白い場所がたくさんある!」となるのです。

私は22まで神奈川県に住み、それから2年間東京、その後5年間愛知県で過ごしていますが、大学の4年間を過ごすとしたら東京をおすすめします。選択肢がちがいます。

東京に住んでいたときは徒歩5分で死ぬほど美味しいうどん屋さん、ラーメン屋さん、定食屋さんがあり食の豊かさは比になりません。

そして職の豊かさについても同様です(うまいこと言ってしまった・・・!)

企業の数は愛知県の10倍以上あるのです。東京の高学歴な人たちが就職の椅子を争うのは愛知県の企業でいえばトヨタ、デンソー、JR東海くらいですが、これらはその他の選択肢のなかのごくごく一部にしかすぎません。しかし、愛知県にいるとこれらの企業はよだれが垂れるほど就職したい神の領域かもしれません。これだけ違いがあります。

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http://www.pref.aichi.jp/cmsfiles/contents/0000050/50775/houkokusyo2.pdf

 

単純化のため神の領域の会社は愛知県にこの3社しかないとします。

愛知県にいればこの3社にふられてしまったらもう選択肢はありません。そのうえ愛知県の3社というのは名古屋大学生をトップとして見て採用活動しているわけではなく、やっぱりトップは東大生なわけです。井の中の蛙になってはいけません。

一方、東京にいれば、この3社にふられてもその他に何十、何百とある同レベルの会社に求愛をすればそのうちの1社とは両思いになれるのです。

 

愛知県でそこそこの大学(通える範囲のコッコウリツ)、そこそこの就職、そこそこの生活、なんて寝ぼけたこと言っているほど平和な日本ではありません。「このくらいでいいや」という妥協の選択をしている間に、中国人、タイ人、韓国人、マレーシア人に追い抜かれてしまいます。というか今アジアの中でも比較的治安がよく衣食住困らずに生活できているのは今の日本人の性質や能力ではなく、過去の日本人の選択の恩恵で私たちはラッキーなだけだということを認識しないといけません。

私がわざわざ高い給料をすてて個人事業主で働いているのは、もちろん希望格差を解消していきたいという理想を追いかけている側面もありますが、一方でサラリーマンに安住していてはリスク高すぎ!10年後にはゆであがったカエルになってしまう!という問題意識があるからです。

みんな寝ぼけすぎです。 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp