月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

エア合宿4日目 おもしろきこともなき〇〇をおもしろく

4日間のエア合宿が終了しました。

終わってみて、受講者にとっては2つメリットがあったのではないかと思います。

 

1つは、12時間×4日=48時間の長時間を体験できたことです。休憩を除けば実質10時間程度ですが、多くの受験生にとって1日に10時間自分の勉強を取り組むという体験、それも4日間通しというのはなかなか自分では創造できないのではないでしょうか。それを体験できたことで、長時間の勉強の耐性が出来て普段の勉強習慣に影響が与えられることを願っています。

 

もう1つは、私が今回やりたかった、伝えたかったことです。何人か感想を書いてもらったので抜粋して紹介します。

 

・計画を立ててからやることが楽しかった。

・自分で計画をたてて、その計画を終えると、達成感がすごかったです。

・計画をたてることは家でも続けていきます。

・計画をたてて、それを達成していくという今回の方法はとてもいいと思った。

 

というわけで、私のやりたかったのは「計画&実行」これです。中学生くらいならまだ目の前の参考書をひたすら取り組むでも十分なのですが、大学受験生となるとそれだけではダメで、そんなやつは第一志望にはまず合格しません。大切なのは2点。

 

1.中長期的に、合格する条件を満たす計画をたてること

2.その計画を確実に毎日実行できるように仕組みをつくること

この2点を4日間かけて体感してもらいました。

 

そのため、合宿の前日までに中長期(今回は3ヶ月先まで)の計画を考えてもらい、それを日数で割った分量を1日のノルマとして決めました。それを確実に実行できるようにするためにある書式で紙に書いてもらいます。これがキモで個人的にはこれを教えるだけで10万円以上の価値はあると自負しているのですが、それだと合宿の相場としては高すぎなので常識的なところまで落としました。ちなみに海外のあるコンサルタントがある企業の社長の「一日が忙しすぎる」という課題を解決するのに使ったという手法まったく同じです。自慢ですが私は高3でこれを自分で編み出しました。

どんなに怠惰な人間でも、これをやるだけで確実に1日に取り組める量が増えるという魔法です。私はいまでも忙しい日にはこのリストを作って生産的にすごしています。本当にすごい魔法です。でも、これは売り物なので秘密です。

これを使うと「勉強が気持ちいい!」という風に、勉強にたいする見え方が一変します。・・・するはずです。笑

 

私としては、↑の感想のように知識ではなく体験を提供できたことが嬉しく思います。常々言っているとおり塾にきて学力が伸びる、つまり知識を仕入れるというのは当たり前の話だしこの成熟した日本経済においてて知識のように取引しやすいものというのは価値がそこまで高くありません。受験サプリなら有名な予備校講師の授業が毎月1000円で受講できるのです。

それよりも体験です。体験を通じて人間は考えかたを刺激され、成長します。100冊参考書を覚えるより1回体験することのほうが記憶に刻まれていきます。しかも他のレジャーと異なり受験勉強というのは無味無臭で、決して面白いものではありません。その勉強を通じて面白さを感じられるというのは限られた人しか体験できないし、レジャーよりもこういう無味無臭のものから学べることのほうが示唆に富むのです。

 

というわけで、まとめ。

 

おもしろきこともなき受験をおもしろく

 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp