月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

受験勉強における「型」のはめかた

大学受験においては、だれかにやらされる勉強ではなく自発的にとりくむ勉強のほうが大切であることは間違いないのですが、自発的な勉強を促すときにおいてでさえ、生徒を型にはめるというのは必要です。絶対必要です。

高校受験の成功を捨てろ

大学受験する生徒というのは高校受験で成功した人たちです。成功体験というのは良くも悪くも、自信を持たせてくれます。しかし高校受験と大学受験は求められる能力がまったく異なるものですから、その成功体験・自信というのは邪魔者になることがあるのです。結局、高校受験は高校受験の塾の先生の言うことを聞いて、大学受験は大学受験の塾の先生の言うことを聞いておくのが一番の王道なのです。大学受験において、何もかも自由に勉強させるというのは高校受験の延長上に大学受験を取り組ませるということになり、これは失敗しかありえません。

まずは王道を知る

そこで、私は生徒には大学受験の王道として型にはめた勉強を教えます。数学なら青チャートを何周もしろ、英語は塾の指定参考書を丸暗記しろ、ざっくり言うとこれだけです。あとこまかな部分で、数学はノートに計算するなコピー用紙にしろとか、英語を暗記するときには読んで覚えるな書いて覚えろとか、伝えることもあります。何にせよ、まずは王道どおりの勉強を全員に取り組んでもらいます。この王道というのは、私が編み出したものではなく私が教わったことを丸パクりして伝えているだけです。私は幸運なことに、高校時代にものすごくよい先生に出会えましたので王道を知っています。勉強のうち100:0の割合で、型にはめた勉強を取り組んでもらいます。

ある程度型にはめたら、あとはご自由に

勉強の基礎体力的な部分においては王道を進んでもらいますが、ある程度勉強方法・習慣が身についた時期になるとだいたい高校3年生くらいになるわけですが、この時期からは生徒毎の志望校に特化した勉強の割合がふえてきます。そういう勉強というのは、生徒が赤本を買って自分で問題を分析し、どういう勉強が必要かを判断できないと取り組めません。この時期には、型にはめた勉強というのは徐々に減っていきイメージ的には高3の4月で70:30、夏には50:50、秋には10:90くらいで自分の判断をしてもらうことになります。うまく型にはまることで、「大学受験とは何か」というのを理解し、その上で自己判断を増やしていく。最初から自己判断というのはありえません。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp