昨日の記事で「親が無理矢理に子をつれてきたケースではやんわりことわる」などと生意気なことを書きましたが、それは嫌だから断るのではなくて合理的な判断の結果です。
親ノリノリ、子イヤイヤ、塾ノリノリ、という条件で指導すると仮定します。また、塾にお金を払うときの満足度は、学力に比例すると仮定します。
すると、子イヤイヤの場合はどれだけ塾ノリノリ=こちらが頑張っても、私には学力を上げることはできません。この点については、以前この記事に書いたとおりです(やる気を引き出せない塾 - 月刊木村:清須市で営む塾での日々)。学力が上がらない塾、べつに行きたくも無い塾に週2回通うのは、生徒にとっては地獄でしょう。
私の視点では、月謝の対価として仕事はしますが、やる気のない生徒を教える苦痛は避けたいものです。あまり良い仕事ではありません。
親からすれば、「この塾は良さそうだ!」と思った塾に子供を通わせて、お金を払うことに最初は気持ちよさすら覚えるかもしれません。しかし、学力が上がらないことがわかれば最終的には不満が残るだけです。
結局、誰も喜ばないのです。
一方で、私は去る者追わず、来るもの拒まずのスタンスでいたいと思っています。この場合の来るもの拒まずというのは、生徒本人の意思にたいしての話です。つまり、現時点の学力がどんなに低くても高くても、勉強をする本人に意思があれば拒まないということです。
そういうわけで、相伝学舎の生徒は入塾時の学力の分布は本当に幅広いです。オール2に満たない中学生から、一宮高校生までといえばおわかりいただけると思います。
どんな学力であっても学力を上げる道は必ずあるのでそれを考えて取り組んでいく、という塾です。