月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

自己中を推奨する塾

大学受験の成功の鍵は自習時間が握っており、現役で難関大に合格しようとするなら自習時間の最大化=内職時間の最大化が必須です。

定期的に生徒と1対1で会話する時間をつくるのですがその時には「内職ライフは充実しているか?」という質問をよくします。充実していても、していなくてもそれ以上の会話はしませんが、定期的に 内職=すべきもの という会話をすることが必要です。

なんでもかんでも先生の言うことを聞いてしまう生徒は大学受験には合格しないし、そういう人は社会に求められていません。いや、労働者としてそういう無味無臭な人間が必要であることは確かですが、大学を出るということは付加価値の高い仕事ができることを求められることであり、大学をでてまで他人と同じような仕事しかできないのであればわざわざ大学を出る必要はありません。

常識にとらわれず、目標を達成するために合理的な判断が出来る人間になるべきです。

以前、大学の後輩で現役医師のS君に講義をしてもらったとき(参照:社会人を招いた塾のイベントの様子です - 月刊木村:清須市で営む塾での日々)に彼が「自己中になれ!」と言っていて、ああその通りだなと思いました。

自己中というとネガティブなイメージが持たれますが、高校3年間自己中になって脳みそを鍛えれば、その後数十年にわたって社会に新しい価値を提供できる人間になる可能性があるのです。高校3年間自己中になりきれず中途半端にしか脳みそを鍛えられなかった人が、その後に何か素晴らしい価値を生み出せるとは到底考えられません。

 

私の話で恐縮ですが、塾を開いて10ヶ月がたち、開校時から通ってくれている生徒は相当学力を伸ばしました。私が塾で教えているのは分かりやすい授業ではなく、学力があがる勉強方法ですから、彼ら/彼女らが塾に来ていなければ、いいかえれば私が塾を開いていなければ、今ほど学力が上がらなかった可能性は極めて高いです。

これは私が会社員を辞めるときに、「自分の持っている知識で最大限社会の役にたつためにはこのまま会社勤めをし続ける以外の道があるのではないか」ということを考えて、「起業しても上手くいかないと思うよ」という周囲の雰囲気に影響されず、自分の論理で判断できたからです。自己中になりきれたからです。

もし私が「上司の言うとおりだから起業なんて考えずに現状維持しよう」とショボい判断をしていたらどうでしょうか?これは先生の言うことをなんでも聞いてしまう高校生の行く先だし、そういう人はたいてい自分では何かに挑戦することがないから、挑戦しようとする人の足をひっぱるのです。自分は努力しないけど、努力しようとする他人の足をひっぱって自分と同じレベルまで下げる。芸能人の不倫話や覚醒剤での逮捕話に面白さを感じてしまう人の心理です。

自己中な生徒が集まり、より自己中になるような塾にしたいです。そういう生徒が卒業して10年20年たって、自己中な判断で社会がより良くなることに貢献してくれれば、最高ですね。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp