月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

中学3年生までの学力は家庭の教育観の結果

来年度の新中学3年生や新高校1年生の問い合わせや面談のなかで思うのですが、中学3年生くらいまでは家庭の教育観、すなわち親の教育観が子の学力を大部分決定しています。

私の塾は大学受験の塾ですから、教育がとても重要であると考えているご家庭のかたからしかお問い合わせいただくことがありません。

ご子息・ご息女の学習状況についてとても注意を払っておられるし、「良い塾はどこか?良い先生がどこにいるか?」ということをよく調べています。一見興味がないようであっても小学生時代から塾に通わせていたりと、教育の出費を惜しむことがないように見えます。

なかには塾に通わず好成績をとる生徒もいますが、だからといってその家庭が教育に関心がないわけはなく、塾に通わせるとは別のやり方で教育を示しているであろうことは容易に想像できます。

こう考えていると、高校受験時までは生徒本人の努力より、家庭がどの程度教育に興味関心をもっているかで学力の大部分が決まるのではと思います。

もちろん本人が努力しないと学力は得られないのですが、なぜ本人が努力できるかというと、それは家庭環境によるものが大きく、そういう価値観で育ってきたから努力することができるのではないでしょうか。

父は常にアル中で、母は家出して帰ってこない、なんていう家庭に育ったとして「こんな環境は嫌だ!勉強して大学にいって上流階級になってやる!」とは思わないですよね。十中八九、グレると思います。

逆に、親はしっかり働いていて自分のことに興味関心を持ってくれて、必要な教育の出費は惜しまないでいてくれる、という家庭に育ったら「お母さんの価値観を押しつけないで!私は私の道をゆくの!」とはならずに、十中八九まじめに勉強しますよね。

このように中学までの学力は、親から子への興味関心+必要な出費は惜しまないで大部分良い方向に向かいます。 テスト前2週間勉強すれば、上位3割には入るわけじゃないですか。

なので私のなかで中学3年生までの学力は親が7割、子が3割くらいの感覚ですね。

これから愛知県の公立高校は入試の週間に突入するわけですが、進学校に受験できる生徒は親に感謝したほうがいいと思います。

といっても、中学3年のときの私にそんなこと言ったところで「はあ?俺は自分で努力したし!」と思うでしょうから、最近はみんなの代わりに保護者の皆様にたいして「ここまでこの子の教育に興味関心をもって育ててくださってありがとうございます」と、ちょっと意味不明な感謝をしています。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp