塾の授業を参加するかしないか、最終判断は自分の人生だから生徒が勝手に決めてくれれば良いと思っていますが、私の考えでは人生を左右しうる大学受験の勉強をする、塾の授業を体調不良以外で休むのはありえないです。というか体調不良すら、なんとか頑張ってコントロールして欲しいです。
昨日「来週定期テストがあるので休みます」という、「AだからB」の因果関係がまったく意味不明なことを宣言されてしまったのですが、最近入塾した生徒だったので私の説明不足だと思い、大学受験において定期テストがどれだけ無意味なのかを伝えました。
そうしたらびっくりしていましたが、こっちがびっくりしましたよ!
指定校推薦を狙う生徒ならまじめに定期テスト対策をやるべきですが、そうでないなら時間の無駄です。どれだけ定期テストを頑張って内申点を上げても、大学は内申点は合否判断に使いません。使うのは一般入試の素点です。
仮に内申点をつかうとしたら合格点ボーダーライン上に何十人ものっていてそのなかから10人選ぶようなことがあれば素点以外の判断がありえるかもしれません。が、そこでも内申点をつかうことは無理なはずです。ある高校で10段階で平均9だとしてもその9をどう評価するかという問題があるからです。当然、一宮高校で9とるのと、底辺の高校で9をとるのでは価値が違うし、では高校の偏差値で重み付けできるかというと、その基準となる高校の偏差値を算出するのが不可能だから無理です。ここでも仮に、なんとかしてボーダーライン上の生徒を内申点で判断すると仮定しても、内申点を1点あげる労力で入試素点を10点あげられるはずです。どう考えても無駄です。
奨学金の審査に必要という教師がいるらしいですが、奨学金の心配をする前に合否の心配をすべきです。取らぬ狸の皮算用というのです。
私は生徒には「部活やめたら?」と言うこともありますが、大学受験とはどこまで合理的に判断できるかという能力を測る試験であるとも思う日々です。