月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

説明聞いてもわからない数学

ある生徒が、学校の数学の授業を

「数学の得意な人には理解できる」

と評価していたので、得意な人だけに理解できる授業とはどんなものか考えることが最近ありました。

塾の授業は「分かりやすい」をウリにしているわけではないので、わかりにくくもないし、かといって特別分かりやすいわけでもないと自分では評価しています。とはいえ、分かりやすいに越したことはないのだから、どう説明したら分かってもらえるかと考えながら授業の準備をします。

私は高校時代に数学につまづいた1年を過ごした経験があるので、生徒にとって何が分かりづらいのかだいたい予想できるのですが、予想しながら授業で説明をしても難しい問題になると生徒の理解度はイマイチのことがあります。

自分のなかでは論理明快に説明できた!と思っても、生徒はあまり理解していない。

これって数学の得意な人には理解できる、という授業になっているんじゃないか・・・

日々、授業のために数学を予習しているのでこの1年でだいぶ数学の学力が上がってしまいました。数学の学力があがると、自分が「カンタン」と思える問題のレベルが上がるので、自分のなかで論理的に無駄なく説明出来たと思っても、実はもっと説明しなければ腑に落ちないようなポイントを見過ごしてしまう可能性が高まります。

数学を教えるというのは、予習によって勉強をしつつも、数学が出来なかったころの自分の感覚を忘れないでいるという、一見反対のことを両立しなければいけません。

しかも教え方を改善してみて「今の説明どうだった?」と生徒にきいても「わかりにくい」とは答えづらいはずなので、生徒の反応を見るのにも工夫が必要です。

この日記を書いているうちに、良いことを思いついたので次回数学の授業で試してみます。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp