月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

部活動が持つ意味はどの程度?

部活と大学受験の両立は可能でしょうか?

たとえば野球部に所属して甲子園に出場し、受験で東大にでも合格できたら両立と言えるのでしょうが、現実的には一方をとれば他方をとれなくなるトレードオフの関係です。部活は県大会に出場して、大学は地方だが国立大学に合格出来た、というのは両立ではなくて妥協と呼ばれるものです。

みんな、本当は結果に妥協しているのに現実を直視したくないから両立などという響きだけ良い言葉に幻惑されているだけです。

高校生本人たちにとっては、部活動を頑張ることでちょっとした充実感を得られたりかけがえのない思い出を作ることができたりして楽しいのかもしれません。自分の充実が大切だという優先順位をつければ、それで幸せだと思います。

しかし私は、社会にどれだけ生きた足跡を残せたかが人生の命題であり、具体的にいえばどれだけ他人の役に立ってから死ぬかが重要だと考えています。

高校3年間の部活動が他人の役にたつという想像が私にはつかないのです。

多くの人にとって、中高時代の部活動というのは身体を動かして適度な心地よさを感じる自己満足で終始し、社会に還元されることはありません。時間が消費されて終わりです。

それならその時間を勉強につかって、本来ショボい大学にしかいけなかったはずの人生を難関大学に進むという人生に変えて、少しでも人の役に立つ仕事についたほうが有意義ではないかと思います。

部活をどうしてもやりたいという生徒は、大学に入ってからじゃダメなんでしょうか?

大学の体育会のほうがよほど本格的にできるし、その後就職するにもコネが増えて色々と有利なことがあると思うのですが。

英語が分からないとか、数学が分からないという気持ちは手に取るようにわかるんですが、部活やりたいという気持ちは想像つきません。

とはいえ他人の気持ちはそもそも理解できるものではないし、ましてや変えられるものではないから、私はみんながもっと勉強できるようになってもらえるよう、授業や指導を工夫することを頑張ろうと思います。出来ることに集中します。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp