中学校の内申点は定期テストの素点を加味するものですが、多かれ少なかれ先生の好みに左右される(と思われても仕方ない)事実があります。そのような不透明な評価基準によって高校進学が影響を受けることは、どうしようもないこととはいえモヤモヤの残るところではあります。
一方で、大学入試は内申点の考慮されないペーパーテスト一発勝負であり、合格か不合格かは極めて客観的な事実のみによって左右されます。
中高一貫の生徒のほうが進度の速いカリキュラムで対策していることを不公平だと言う人はいません。中学時代から6年間という時間は、同世代の全員に完全に平等に与えられた資源です。
受験サプリの登場でお金がなくてもそこそこ質の良い授業を受けられる状況だし、授業を受けずとも良質な参考書を用いれば5-10万円程度で受験対策は出来てしまいます。
日本に存在する仕事は、楽しくて給料の高い仕事から、退屈で給料の低い仕事まで様々ですが、仕事の椅子取り合戦はおおむね学歴順に勝者が決まっていきます。一度仕事についてしまったら階級差を逆転する機会はそうそう巡ってきません。
多くの人にとって、大学受験は自分の努力で自分の生活に直結するリターンを得られる最後のチャンスです。しかし、実際には努力できる生徒と努力できない生徒の両方が存在します。