月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

大手予備校で結果がでる人、でない人

高校生が大学受験勉強を始めるとき、周りの友達よりもよい大学に合格したいと思えば学校外での勉強を検討するのが自然ですが、学校外の勉強には選択肢がいくつかあります。

そのなかでも大手予備校(河合塾、駿台、代ゼミなど)は最も検討されやすい選択肢ですが、実際に予備校に通って結果が出るのはどんな人か私なりの考えを示します。

結論からいうと、それなりの進学校のトップクラスの人(一宮高校の上位1/3、一宮西・西春の上位1/6くらいのイメージです)たち、こういう人たちは大手予備校の授業がハマるんじゃないかと思います。

私も一度大手予備校出身の先生の授業を受けていたのですが、学校の先生とはわかりやすさが全く別物、今まで受けていた授業は何だったのというレベルでした。たしかに大手予備校には講師が多数いて当たり外れがあるかもしれませんが、色々調べて受講すれば外れを引く可能性は減らせます。「数学/物理/英語...とはこういう科目だったのか!」という感動を味わって、勉強が楽しくなるんじゃないでしょうか。

では、それなりの進学校のトップクラス「以外の」人たちにとってもハマるかというと、感動はすると思います。ただそれと結果が出るかは別の話です。トップクラス以外の生徒に必要なのは、ハイレベルな授業ではなくて、その生徒が抱えている問題を発見して優先順位をつけて解決していくことです。

高校2年の途中や高3になって受験勉強を始めようとする生徒はたいてい、志望校の入試までの時間で受験科目を全て仕上げられるかどうかあやしい、というか時間切れの可能性が濃厚という状態です。そういうときにすべきなのは、分かりやすい授業を聞いて感動することではなくて、受験科目それぞれについて現状の学力と、到達すべき学力のギャップ、そして実際の配点から考えて、どの科目をどのようにして改善していくかを考えることが、第一に必要です。

しかし問題がある人ほど問題を直視せずに、「とりあえず予備校いっておくか!」というノリで予備校の門を叩くことは簡単に想像できます。「とりあえず」というのは問題の解決策ではありません。

進学校のトップクラスの生徒にとっては、受ける授業の質を高めるというのが問題の解決策になります。すでに学校の授業で勉強をすすめていて結果が出ているのであれば、ベースを高めることでさらなる結果を求めるということは、理にかなっています。

「で、結局あんたのところの塾にいけばいいの?」と思ったあなた、それはちがいます。私の塾に来る人は、そもそも大手予備校と比較検討したりしませんし(たぶん。笑)、大手予備校をもともと検討していた人が私の塾を検討することもないでしょう。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp