月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

英文解釈は諦めずに出来るようになるまで続けろ

英語の授業で「to不定詞の形容詞・名詞・副詞の判別」をしていて思ったのですが、この判別って関連事項を覚えてしまえば簡単なんですけど、それを覚えるまでが大変なんですよね。どういうことかというと、to不定詞の判別を理解するには5文型(SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC)の理解、他動詞と自動詞の判別、前置詞の目的語の理解、意味上の主語、を全部理解していないと、出来ないんです。しかもこれらが相互に関連していることが多いから、全部理解して暗記できていないときにはモグラたたき状態になってしまいます。

だから、英語、とくに英文解釈の理解というのは最初のうちは部分的に分かるが、部分的に分からない、という状態が続きます。教えているほうは「こんな簡単なことなのに」と思うのですが、生徒からしたら一つ一つは簡単だけど暗記できていないので思い出さないと分からない、ということになります。

教えるほうは同じことを何度も説明しないといけないし、教わるほうも同じことを何度も聞かないといけない、我慢の期間が1年くらい続くものなんだと思います。

だから最近は、「これ2週間前にも教えたなあ」と思いつつも、全く同じ説明を続けることを心がけています。 

ちなみに、英語の教え方(学びかた)として相互に関連した文法を用いて英語を理解するというやり方では無く、「時制」「5文型」「仮定法」「to不定詞」のように分野ごとに学んでいくというやりかたもあり、学校の文法の授業は後者のほうが主流なのではないかと思います。私はこのやり方は採用していません。つまらなすぎるからです。

英語を読解するには「時制」「5文型」「仮定法」「to不定詞」などが分からないとダメなんだということを実感できるからこそ、文法の参考書に取り組む意欲がでるのであって、どう使うかもわからない文法を学ぶのはゴールが見えないだけやる気がでてきません。

大学受験だって、「〇〇大学合格できる」という分かりやすいゴールを持っているから英語も数学も一生懸命勉強できるのであって、「英語と数学を一生懸命勉強したら何かいいことありますよ、ただしその何かは教えません」と言われたら「何のためにやる必要があるのか?」となりますよね?

話がそれました。英語が出来ない、とくじけそうな人は、全部暗記できるまで諦めないでください。

清須市の大学受験 相伝学舎
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