月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

中途半端な受験でいいの? 2

高1、高2から全力疾走ではない高校生がいるのはまだ分かるんです。最後の1年で猛勉強しようという決意をしているかもしれませんから。しかし、高3の最後まで燃料切れの高校生もいるわけで、それはやっぱりよく分かりません。しばしば飢餓感が無いと評価されるのかもしれませんが、それ自体は仕方ないことだと思います。だって、今「飢えろ」と言われても無理でしょう。進学校に進むような生徒のご家庭はそこそこ裕福です。この暮らしでいいから、努力も適当でいいや、と思うようになるのは自然といっても良いです。

だとすれば周囲の大人にも問題があります。昨日の記事をみて、「木村先生そのとおり、是非うちの子供にも喝を入れて欲しいざます」などと思った保護者のかたがいれば、解決策は喝を入れることじゃなくて家庭環境を見直すことだというのがお返事です。

さて、中途半端に受験生活を終わらせてしまう生徒がいるとすれば、一方で、途中で脱落してしまう生徒もいます。高1から勉強を頑張って、学校内順位は350人中100番くらいから始まって、次のテストも頑張るぞ!と力んだにもかかわらず非情にも順位は下がるいっぽう、数学が分からなくなって精神的に500のダメージの後、もうダメだと英語もあきらめる。

ゴルフの試合も似たところがあるんですが、よく土日の夕方にサラリーマンのお父様が見ているアレ、ゴルフ観戦なんて何が面白いんだろうと高校生のあなたは思っているかもしれませんが、大人になるとあれが面白いのです。ゴルフの試合は4日間で行われるんですが最後の1日はだいたいトップを2人〜3人くらいで争うことが多いんです。で、最後に勝つのはどんな選手だと思いますか?じつは、ミスしない選手なんです。つまり、2位と3位になる人が脱落して、1位が残るんです。もっと大きい目でみて、トップ集団とそれ以外でみても同じことがいえます。ミスしない人が、上位に残ります。

高校生からすれば3年間という時間は長く見えるかもしれません。その長い3年間で脱落することなく一定の勉強を続けるというのが、実は上位に残るための条件であり、継続ができれば気づいた頃には周りが脱落して勝負相手が少なくなっています。

清須市の大学受験 相伝学舎
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