昨日は本当にどうでもいいことを書いたので、 今日はまじめに。
受験の数学って、青チャートの解法をひたすら覚えれば私立なら早慶、国立なら地方国立くらいまでは手がつくようになるし、なんなら合格点をとれることもあります。文系なら1A&2Bの2冊、理系なら+3の合計3冊で受験勉強が終わるので結構シンプルです。
英語に青チャート的参考書はありませんが、それでも単語帳を3冊くらい暗記すればそれなりに偏差値はあがるでしょう。(もちろん単語暗記だけではすぐに伸び悩みますが)
受験勉強とはシンプルな話なのですが、青チャートの解法を網羅したら早慶に届くということは、青チャートの解法を網羅しきれない人がほとんどだということです。シンプルな話でも実現できない人がほとんどなのです。
なぜそんなことが起こるのかというと表題のとおり、行動は1日単位であるのにたいして行動の結果は半年単位でしか出ないからです。
青チャートの例題を毎日7題ずつ取り組んで、一週間で49題。これで偏差値が0.5上がるかというと別にそんな実感はないし、現実としてもそういうことはありません。もし実感が出来るなら、受験勉強はよりゲーム感覚に近くなり、楽しいはずです。
ではどのくらいの期間勉強をし続ければ学力が上がった実感を得られて、模試の結果も現実として伸びてくるかというと、早くて2-3ヶ月、遅くて1年半、平均的には半年〜1年程度です。
結果が出る前に「この勉強で、ちゃんと結果が出るのだろうか?」という不安に負けてしまって、行動がコロコロ変わってしまうか、行動をやり遂げることが出来ずに結果がでない、そういうカラクリです。
ただ、行動をしっかりやっても結果がでないという悲劇もたしかに存在するので、そう不安になる気持ちも分からなくはありません。勉強の質が悪くてどれだけやっても結果が出ないというのは十分ありえます。
こう考えると、大学受験勉強で結果を出すにはハードルがいくつかあって、勉強内容にたいして確信を持てること、結果が出るまであせらず行動を積み重ねられることは少なくとも、そのハードルのうちの一部です。
高校受験が生徒の気合いと根性の選別であるのにたいして、大学受験は生徒の思考様式の選別であるように思えます。