月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

できるようでできない、青チャ反復

そういえば新年明けましておめでとうございます。冬休み中は3週間連続出勤のなか、帰ってテレビを見るわけでもないので年末年始感ゼロの生活をしております。

昨日は「恩返しなんてクソ食らえ」という平和をみだす発言をしてしまいました。そんな私でも、幼少期は盆と正月に父方の実家である島根県に毎年里帰りしており、ちゃんと餅つきを手伝って、ちゃんと紅白歌合戦をみて、ちゃんと「あけましておめでとうございます」と祖父母に挨拶して、ちゃんと「ありがとうございます」といってお年玉をもらって、おじいちゃんおばあちゃんのお年玉最高!と思っていた、可愛い時代がありました。

何も無いと言われる島根県ですが、宍道湖というシジミの名産地をかかえておりまして、里帰り中の朝食はシジミの味噌汁と白米が基本でだされます。これが大変美味しいので、今でも妻がシジミの味噌汁をだしてくれると私は喜びます。

しかしその他には基本的には何もありません。いやむしろ、何もないということがそこにはあるというほうが良い表現かもしれません。今思えば、鶏小屋のニワトリたちがその日の朝に生んだ卵が食卓に並び、目の前の畑でとれたお米で炊いたご飯を食べるというのは贅沢の極みだし、夏の夜にはカエルの大合唱の音と壁にかかった般若のお面による恐怖で眠れないとか、朝起きると道路にはカエルの轢死体が散乱しているとか、自然とともに生きるという経験は、私の生まれ育った神奈川県や現在住んでいる愛知県ではできるものではありません。

経済価値では決して測れない豊かさがあるのは確かです。

 

と、ちょっと平和をもたらすことを書きましたので本題を!

明けましておめでたい話題を提供したいのですが、新年そうそう成績を爆上げする話題もタイミング良く出てこないので昨年末に高1の生徒が成し遂げた爆上げをご紹介したいと思います。

11月の進研模試で数学の全国偏差値が70、校内偏差値にいたっては85overのダントツ1位を成し遂げた生徒がいます。

数学の全国偏差値70はちょくちょく見る数字ですが、校内85は珍しいので笑えました。

勘の良い方ならお気づきのとおり、全国平均よりもその高校のレベルが低いということですが、高校のレベルが低いということは同級生が勉強しないパッパラパーばかりであり、勉強する雰囲気がないなかで奮闘しているということですから、大変価値のあることだと私は思います。

というか、ゆるい環境のなかで自分に厳しく出来るということは私にとっては理想で、厳しい環境でケツを叩かれて仕方なくやるよりもはるかに精神が成熟するのではないかと思います。

さて、彼がそこまでダントツの学力を得た要因を考えますと、授業の進度どおりにちゃんと青チャートを繰り返し演習しているという点が大きいように見えます。この1年は「チャートは5回繰り返せ」と念仏のように唱えることが多かったのですが、身につくまで繰り返せるかどうかというのがポイントで、5回で身につかなければ10回やれば良いのだし、逆に3回で身につけばそれはそれで良いのです。

ただ最終的な解答が一致したとかいうだけで「出来た」とみなして2回目、3回目を繰り返さないとかそういうlazyな姿勢が彼にはありません。夏頃に「チャートの演習は、計算が作業になっちゃったらやめていいですか」と聞かれて、「いいよ」と答えたのを覚えています。本当にやりこんで理解が進むと、演習がただの作業にしか感じられないときが必ず来ます。そのときには次の問題や次の単元に進んだり、もしくはさらにレベルの高い参考書に手をつけることになります。

うちの塾で数学がダントツに出来る生徒の共通点は、ずばり2点です。言われたことを言われたとおりに取り組める素直さを持っていることと、自分にたいする厳しさを持っていることです。

 

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清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp