月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

普通のことが出来るだけで知らぬ間に勝ちよ 3

3では、いかに私の塾が素晴らしいかを営業しようかと思ったんですがやめます。

表題のとおり、普通のことが出来るだけで知らぬ間に勝ち、と言うと言い過ぎなんですが高1の時点で同じ大学、仮に慶應大学としますと慶應大学を志望する人間が10人いたら、3年間普通のことを続けているだけで9人は脱落しています。

入試前夜に「ああ3年間頑張ったな」と後ろを振り返ったら、入試が始まる前なのに瀕死の受験生がゴロゴロ転がっているという光景です。

慶應でも早稲田でも、東大でもどこでもいいんですが、難関大学を目指すっていうことは憧れがあって心が躍るし、合格したらどうしようと思うとそわそわしてしまうもので夢があるんですよ。

しかし実際には高校に入学して中学と同じノリでテスト2週間前に詰め込んでも意外と点がとれないし、「いや俺は実力テストが得意だから模試では結果が出るんだ」とか思って張り切って模試を受けてみても、これまた定期テストと変わらないような校内順位と、進学校といえども大学受験全体でみると案外中の下くらいだったりして全国偏差値も期待したほどは高くない。

心が躍る夢にたいして、「現実のボク」というのはこんなもんです。

学校の先生が言うことは「とにかく学校の言う通りやればうかるんだ!」くらいだし、じゃあ塾で教わってみるかと思っても相伝学舎のblogには「生徒が数学で校内一桁順位だった」とか書いてるくせに秘密の勉強方法があるのかと思ったら「チャート5回やれ」とか当たり前のことしか言わねーし5回もやりたくねーし、じゃあ英語はというと「品詞にこだわれ」とか言うけど形容詞と副詞の違いもわからねーしだいたいわからなくても読めるし、とかまあうちの塾じゃなくてもそういう風に理想と現実のギャップに苦しむ生徒はたくさんいると思うんですね。

それで結局、なんとなく自分が正しいと思うやり方にアレンジしてみて半年・・・1年・・・ぜんぜん偏差値上がらないどうしようと悩んで結局志望校を下げていく、という悲劇が発生するわけです。

一方、学力が高い生徒というのは地味な勉強を毎日継続するしか道がないと分かっているので、一見地味な勉強を3年間継続するという普通のことを普通にやる。

勉強とは毎日積み上げて3ヶ月とか6ヶ月とかの長い期間を経てようやく結果がでるものと分かっている、もしくはそういう成功体験があると我慢できると思うんですよね。

これが1時間勉強したら1時間レベルアップする、ゲームみたいなものだったら誰でも楽しいんですよ。

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ま、これだと楽しすぎて差がつかないので課金で差をつけるしかないですね。ポケモンとかツムツムとかこんな感じでしょ?

実際には勉強というのはタイムラグがあるのでグラフにするとこんな感じで下に凸になります。

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下に凸だからこそ学力がついてくる時期が楽しいのですが、前述のとおり10人中9人はこれに耐えられずにギブアップしてしまいます。

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ポケモンでもツムツムでもやればやるだけ強くなるゲームの楽しさになれてしまうと勉強は刺激が足りないのですかね?上図の青い部分の面積が大きさというのが学力があがるまでの我慢の量です。これがあるから、勉強は楽しいのですが、これがあるから、みな勉強が嫌いになってしまいますね。

一見地味な勉強方法を重要であると認識できる能力も、大学受験で測られる実力の一つです。ひたすら問題解いてりゃーいい中学生時代とは違うんですよ。

難しい数学の問題を解けるようになるのに何が大切なことなのか、判断できる能力を養ってください。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp