月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

情報の価値がわかる?

塾というのは飲食店とかメーカーと違って原材料がほとんどありません。いや、実際にはあるのですが目に見えないので、価値を正しく理解出来る人と出来ない人にわかれます。

私が高校生に数学のテストを解かせて、採点して、「チミの弱点は○○だから、××を勉強しましょう」と言うことに必要な原価はテストを印刷する用紙代5円と、コピー機のインク代5円と、採点をするボールペンのインク代一銭で十円一銭くらいです。

では一連の行為の価値が原価率3割として30円という計算になるかというと、なりません。私のアドバイスによって、数学がものすごく得意になって志望校に合格できれば軽く数十万円くらいの価値になります。

高校生の数学の学力を把握するというのが誰にでも出来ることでは無いし、さらに適切な勉強方法を教えられるというのはそれ以上に出来る人が少ないです。学校の先生に相談したところでせいぜい「とりあえず宿題とテスト勉強をちゃんとやっておけ」とお茶を濁されて終わりでしょう。

ゲームの課金と似たようなものです。高校の授業と宿題とテストでも大量にやれば学力が上がらないということはないでしょう。しかし、お金を払って情報を得れば、「効率」をあげることができます。

私が仮に会社員をやっていて週末に趣味で勉強を教えているのであれば、それは金銭的な価値を意味する行為ではありませんが、一応これで生計を立てています。塾=授業というイメージがあるかもしれませんが、うちの塾は授業と自習アドバイスの2点で生徒の学力をあげます。それにお金を払ってくださる人がいる以上、入塾する気もないのに情報を聞くだけ聞いて終わりというのは食い逃げです。

なので腹が立つのと同時に、いま月謝を払っていただいている方々にたいして筋の通らないことをしてしまったという後悔を抱いています。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp