高校の成績は大学受験の一般入試にはまったく関係がありません。なので大学受験を成功させたい高校1年生は、さっさと志望校を決めて、受験科目を決めて、受験科目だけ勉強するような高校生活のリズムをさっさと作るのがおすすめです。
実際には、調査書を大学に提出するのですが一般入試においては成績は見られないと考えて問題はありません。いちいち成績をチェックするヒマが大学側にないし、かりにあったとしても、たとえば一宮高校の評定4.8点とアホ高校の評定4.8点では重みが違いすぎるという問題を対処できません。
中学生にとっては内申点の1点が死活問題になるので、先生に好かれるべく涙ぐましい努力が必要なのですが、高校生はそういう心配は一切ありません。普通に授業を聞いてもいいし、面従腹背で内職生活を充実させてもいいし、むかついたらケンカをふっかけてみてもいいわけです。
以前ある生徒が高校で「高校の成績をとっておかないと、奨学金のとき困るぞ!」という話を聞いたと言っていました。奨学金の心配は、合格した後でも遅くありません。
もしくは「学校の指導どおりやっておけば大丈夫」系の制御をするケースも地域柄さかんですが、基本的に高校が言う「大丈夫」には重大な省略が隠されていて、それを復元すると「学校の指導どおりやっておけば、僻地の低偏差値公立大学にはひっかかる可能性が高いから大丈夫」の略ですから、僻地の低偏差値公立大学にうかれば良いという人以外は、疑ってかかるべきです。
というか世の中すべてにおいて「○○どおりやれば大丈夫」というのはアホを騙す常套句であり、何も考えない人間ほどそういう単純な言葉を信じてしまいます。「1日30分ブログを更新するだけで月30万円稼げます」とか「1日10分ストレッチするだけでダイエットできます」とか、いかにもアホが釣れそうなニオイがしますよね。
大学受験で言われたことをやるのは最低限必要なことで、それを取り組むなかで自分にとって足りないものを日々考え、補うことでやっとそこそこの学力がついてくるものです。