英語の授業で、文法でも長文でも勉強していて一通り理解したら、最初から最後までなぐりがきでいいので書け、という話をしました。分かったつもりの英文でも、書いてみたら意外と理解できてない点が出てくるし、理解できた点は頭のなかに吸収されていきます。
英語というのは覚えることが多そうに見えて、実は入試の英文中に出てくる文法というのはそこまで多くなく1年半くらい勉強すればたいていの入試英文は単語さえわかれば文法でつまづくことはない、くらいになります。
しかしこの点は受験生の実感とは異なるかもしれません。いやいや、1年半じゃまだ読めねーし。という感じでしょう。でも、「この参考書の、ここで出てきたでしょ」と言われたら「たしかに」ってなると思いますよ。まあ参考書選択のセンスが悪かったら、出題されない文法ばかり覚えていたということもありえますが・・・。
高2高3になって英語が出来ない人というのは「知らない」んじゃなくて「覚えてない」んですよ。要は、暗記をサボっているんです。私も、高2高3の生徒を相手に授業をして居ると、何度間違えても覚えてねーな、という答案を何度も採点します。残念ながら。
せっかく文法を学んでも覚えてないと意味がありません。高校生はたいていの場合、文法問題の選択式の答えしか覚えていないわけです。でも覚えるべきなのは一つのセンテンス丸ごとであり、一つのパラグラフ丸ごとであり、一つの文章全体なわけです。ここの認識が、甘い!
出てきた英文は文法問題であれ長文であれ、すべて吸収するくらいの勢いが英語の勉強では必要です。そこを選択式の答えしか覚えないという小手先に頼るのはダメ。少なくとも、私の塾生についてはダメですよ。これを読んでいる生徒は全部覚えてください。
その際、ちゃんと書くこと。
速読英単語でも、授業で扱った長文でも、なんなら模試の長文でもいいんですが、とにかく書いて頭にしみこませる。これが一番です。ただし、自分が理解できていない英文を書いても仕方ないので、一度勉強した素材に限定してやってください。
迷わず書けよ、書けばわかるさ!