昨日、栄のアディダスに行ってみたらやたら外国人客が多くて、それも東南アジア系の人が2万円とか3万円する靴を物色していて、いったいどういうことだろうと思ったんですが、日本で買う方が安いらしいんです。
中国人観光客の増加を引き合いに出すまでも無く、実感としてここ5年以内くらいで外国人観光客はものすごく増えている。日本という国がそれなりに先進国であることを考えると、観光客の増加は日本の円の価値が下がったのか、もしくは他国の人の所得が上がったのか、どちらかということが考えられます(日本の魅力が上がったとは誰も思わないでしょう。何かが変わったわけではないのだから)。
海外旅行に行きやすい国って、通貨が弱い国じゃないですか。たとえば日本人なら、タイとかフィリピンにいけば、豪遊ができます。仮に、海外の人からみた「遊べる国」の候補が日本であるなら、どう思いますか?あんまりピンとこないですよね。
私もピンとこないのですが、やっぱり、日本の立ち位置というのは相対的に低くなっているんじゃないでしょうか。この相対的な低下を考えれば、今まで日本は出稼ぎに行く先であったのにたいし、今後は日本人が出稼ぎに行く側とはならないとは、言い切れないんじゃないかと、私は感じています。
今までの20-30年くらいは「日本に生まれたら超ラッキー」くらいの時代でしたが、これからは日本人であっても結構努力しておかないと、辛酸を舐める時代になるのではないか。
でも、そうなるまでの時代の流れというのはある瞬間に急激に変化するのではなく、徐々に変化していく漸次的なものだから、ぼーっとしていては気づくことが出来ません。そういう目に見えない変化を見えるようになる手段というのが、勉強して知識をつけて判断力をつけることなのでしょう。