月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

五条高校の生徒が3年間しっかり勉強して国立大学医学部に現役合格した話 7

久々に五条高校合格シリーズ再開します。第一話はこちらから。

五条高校の生徒が3年間しっかり勉強して国立大学医学部に現役合格した話 1 - 月刊木村:清須市で営む塾での日々

 

高2の終わりころに、いくつかKさんから質問をされました。

「塾の数学の授業とったほうがよいですか?」という質問には、「いらん」と答えました。自習で進めることができるならそれにこしたことはありません。「部活はやめたほうが良いんでしょうか?」にたいしては「もう引退が近いのだから続ければ良い。それより高3になってからの放課後の時間が心配」という話をしました。

高3で私が一番心配していたのは、高校の放課後補習でした。五条高校では高3になると放課後に補習が入ります。夜は遅いと19時ちかくまで補習になることもあるようです。

普通、「高3になってさらに授業が増えるなんて、さすがの受験指導だ」と思う人が愛知県にはきっと多いのでしょうけど、私からすると補習とは自習時間を奪う邪魔者という認識です。一斉授業という極めて非効率的な指導に時間を奪われるだけでなく、生徒の自立心や判断力をも奪っていきます。

自立心や判断力とは、きれい事で言っているのではなくて大学受験を成功させるための必要な能力として挙げています。難関大学受験においては「合格するための条件はなにか?」ということを受験する本人が常に考え、計画に反映していくことが必要です。とくに高3秋以降の志望校の過去問題演習において、単に問題をとくだけでなく自分に足りない能力は何か自分を俯瞰的に見る能力がなくては、赤本を有効に使えません。誰に言われなくてもそういうことを考えられる自立心と、自分に不足している能力を考える判断力は必要不可欠です。

私はそれまで五条高校の補習について知識が無かったのですが、形式上は申し込み書を提出するという任意のものだとわかりました。

詳細は省略しますが、なんとか補習は回避することが出来ました。 これで合格が近づいたと私は思いました。五条高校の生徒にとっての受験は、こういう余計な仕事がある分大変ですが、その交渉を成功させるかどうかも受験で測られる能力の一つなのでしょう。

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