月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

志望校決まりません

塾をやっていると「志望校、決まりません」という生徒と話しをすることがたまにあります。その時の私のスタンスは、ニュートラル。どこでも好きなところを目指しなさい、というのが原則の姿勢です。

医師、薬剤師、獣医師、弁護士等、なりたいものを明確に持っている生徒も少なくありませんが、私は高校生の時点で明確な夢や目標なんてないほうが普通だと思っています。だから、大学進学というのは後々そういう夢や目標が具体的になったときに、選択肢を狭めないようなものであれば十分です。一つ注文させてもらうとしたら、残り時間で目指せる最大限難しい大学を志望校にしてほしい、くらいです。それが一番可能性を残すものだと思うからです。

なので相談してもらっても明確に「ここがおすすめ」というのを伝えることはありません。ただ、生徒側に考えが全く無いということは基本的にないので、現時点で何をどう思っているのか聞かせてもらって、判断軸の参考になるようなことを助言できないかというのは考えています。

一番大事なのは原始的な感情、つまりあれがいいとかこれは嫌だとか、子供のわがままみたいな感情を持っていることだと思います。私の高校時代には、「早慶」という響きがかっこよかったので、早稲田か慶應のどっちかに合格できたらかっこいいな、とか考えていましたが、そういうレベルの話です。

長くてときにつらい受験勉強を乗り切るのに必要なのは、受かりたいという気持ちであり、その受かりたい気持ちというのは感情が原始的なほど強くなります。

「オープンキャンパスで○○大にいったら、地味な人しかいなくて絶対に行きたくないと思った」

と言う生徒がいましたが、こういう感情は大事にすべきです。極めて原始的。助言させもらうとしたら、逆に、雰囲気が良かったから絶対に行きたい、というところが見つかれば良いという話なので、「××大の文化祭でも見に行ったら?」という提案をしました。県外に興味がある場合(逆に言えば愛知県内に興味がない場合)に問題になるのは、県外のことはなかなかイメージが持ちづらいことです。イメージがつかないので志望する大学が見当たらないということになるので、大学について見たり聞いたりするインプットをしないことには話は進みません。

文化祭というのは正直いって大学生活そのものとはほど遠いのですが、どんな場所でどんな人がどんなテンションでやっているのかくらいは分かるので、ざっくりしたイメージくらいは持てます。THEキャンパスライフ的な観点で選ぶのなら、国立大より私立大、小規模大学よりマンモス大学という判断で方向としては間違い無いでしょう。 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp