月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

黒染めを強要するのが問題なら補習強制もアウト

地毛が茶色なのに高校で黒染めを強要されたのは人格権侵害だと、高校生が訴訟を起こした件がニュースになっています。

これと同じようなことが塾の近くの○○高校でも××高校でも日常的に行われているじゃないか、と言いたい。

 

高校3年になって放課後の補習が始まる。一応、申し込み用紙を提出するので選択制のような雰囲気はあるが、実際には「全員署名して提出する」という感じで先生がせまってくるので、提出せざるをえない。そこで提出しないと、「この補習は全員参加だから、欠席するというのは無理だ」と言われる。でも、ある程度受験の見通しが立っている生徒にとっては補習に出る時間を自習に回したほうがいいなんてことは明確に分かっている。そこで、なんとか先生に交渉して欠席しようとするがうんともすんともいわない。交渉力がある生徒は最終的には親から学校に言ってもらって、ようやくOKになる。交渉力がない生徒は、そもそも先生に交渉しようとしないし、しても先生に言いくるめられておわり。選択する権利などない。

 

高校が一見して大変親切に見える勉強の指導をすることは、特に金銭的に余裕のない家庭を中心にありがたいことかもしれません。しかし、それを生徒に強要するのはお門違いだし、おそらく法に触れています。

学校が「この時間は授業を受けなさい」と言うことができるのは高校卒業の単位を与えるための授業時間であって、生徒がそれ以外の時間をどう使おうと誰も文句は言えないはずです。

しかし以前から行われているというだけの理由で、授業時間以外も学校が生徒を、いや、個人の時間の使い方を強制するということがまかり通っています。

高校生は生徒である以前に、独立した個人です。一応、ここ愛知県は自由主義を採用した日本の領土のはず。だれが、個人の行動を制限できるでしょうか?

放課後の補習に出席しなければいけない、土曜日も学校にきて補習に参加してテストをパスしなければいけない、朝の小テストに参加しなければいけない、受ける必要のない模試を受けなければいけない、コッコウリツを目指さなければいけない、センター試験の朝に全員集合してありがたいお話を聞かなければいけない・・・

全部、人によってはありがたいものだと思うんですよ。でもそれを強要するのはおかしいでしょ。これらにしたがうことは独立した個人にとって権利かもしれないが義務ではない。だから学校の先生は「これらに従わなきゃいけない」なんて言えるはずがないし、生徒はそう言われたところでアホな大人の圧力に屈してはいけません。

小学校から合わせて9年間以上、ずっと「学校の先生の言うことを聞いて、周りの友達と協調して生活しましょう」ということをすり込まれているから、補習に欠席しようとして、模試を欠席しようとして、あるいはコッコウリツではなく私立大を目指そうとして、先生になにか文句を言われたときに、どこか後ろめたい気持ちになるかもしれませんが、後ろめたい気持ちにならなければならないのは生徒ではなくて先生のほう。

学校のなかは治外法権ではないんです。それに気づいてほしい。

親でもなく祖父母でもない、親戚でもないし何十年の親友でもない。完全な第三者が行動を制限しようとしてくるなんて、高校を除けばブラック企業くらいなものでは。

私はこの辺の高校の教員なんて全員○○○○だと思っていますよ。あまりに○○○○すぎて、高校の教員は一般的に○○○○だと言いたくなるところですが、実は私の人生を変えた恩師の一人は高校時代の内田先生なので、一般化までは出来ません。でも、おおむねクソだと思ってます。

郡部の高校選択に関する私の結論はこれ↓

 

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