月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

今日も糞議論します

高校の方針としてコッコウリツ合格者数を最大化する、というのは別に誰もケチをつけられるものではないと思うんですが、おそらくですね〜、生徒達が目指しているのもまた高校の方針と同じくコッコウリツだと勘違いしていますね。いや、ひょっとしたらおたくの高校の350人中300人くらいはやはり思考停止気味で何も考えていないのかもしれませんが、少なくとも私の塾の生徒に関して言えば大いなる勘違いです。私の生徒はみな、コッコウリツに行きたいのではなくて、各々の「第一志望」に行きたいのであって、そのために高1や高2のうちからコツコツ頑張っている。

高校生たちが遊びたいのを我慢して、大学受験のために英単語を覚え、微分や積分をして、傍線部はどういうことかを説明している選択肢を選ぶのは、それぞれが行きたい第一志望があって、そこでの大学生活を夢見ているからであり、人によってはさらにその大学生活の先の人生を得ようとしてのことです。ある程度成熟した高校生は、志望大学を固有名詞で持っているのです。

でも生徒一人一人の背負っているドラマなんぞ、ミジンコくらいの容量の脳みそしかもたない教師には、想像できないのでしょう。まあ22年間ずっと学校の中で生活してやっと社会人になると思ったらまた閉鎖的な学校に舞い戻ってきて、頑張っても昇給に反映されるわけでもなく、授業をすれば学力の高い生徒に限って内職をしているし、熱心に授業を聞いている生徒が模試でいい成績を取るわけでも無いし、ということを5年も過ごしていたら不感症になるのでしょうかね?でも、自分の未来が結構具体的に見えてしまってがっかりしていたとしても、だからといってまだ未来がいかようにも変えられる生徒を相手に自分のしょうもない価値観を押しつけるのはやめていただきたいものです。大変崇高な教師のみなさんは、偉大な指標であるコッコウリツ合格者数を近辺の高校と絶対数で比べてみたり、割合で比べてみたりして一喜一憂しているのかもしれませんが、生徒は1/350の人生を歩んでいるのではなくて、1/1の人生を歩んでいるんですよ。生徒は、あなたがたが積み上げたい1%の材料じゃないんです。 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp