月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

誰かいませんか

今日、日中に名大病院に用事があって行ったときの話なんですが、建物に入ってすぐのところにいたおばあさんがなにやら大きな声を発していて、最初は「なんか名大病院に文句があって叫んでいるんだろうか」くらいに思っていたんですが、また2分後くらいに同じような声を発していてよく聞いたら「誰かいませんか」というセリフでした。

で、おばあさんのすぐ隣においてあったのは白い杖。最初はこの杖がまた変な宗教かなんかの杖かと思っていたんですが、先が赤い。ということは、このおばあさんは目が不自由で困っている可能性が高い、とようやく思考が回転して「どうしましたか」と聞いたら、「バッグのなかに診察券があるはずなんですが、どこにあるかわからないんです」と言っていたので、診察券を探して受付に出してさしあげるということをしました。

私は性格がクソですが街中で困っている人がいれば躊躇無く声を掛けられるので、これで普段のクソな性格が相殺されて地獄行きは免れるだろうと思ってます。

しかし、名大病院ってものすごく多くの人が来る病院で、このおばあさんの目の前を通り過ぎた人はおそらくあの数分でも数十人は居たはずです。でも、少なくとも数分間は誰も気づかなかった。

私も、最初は変な人がいるなと思っていたわけです。私の場合は思い込みによって自分の視野が狭くなっていた。思い込みによって、見えなくなっているものなんて今回の件のほかにもいくらでもあるんだろうなと思いました。

 


清須市の大学受験 相伝学舎
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