月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

今更気づいてしまった 3

読解力ってどうやったら上がるんでしょうね?私は現代文を教えることがほとんどないので上げる方法があるのかないのか知りません。高校入試くらいの問題なら、どうやって読み解いていけばよいのか教えてあげられますけど、それって表面的なテクニックであって、主語と述語からなる一つの文から意味を理解して頭のなかに展開していく過程までは介入できません。

たとえば「昨日チューリップが咲いた」という文を読んだら、誰でも頭のなかにチューリップの花が咲いた様子が思い浮かべられると思うんですが、

「芸術というものは、想像作用を大きな要素とする点で、夢とその性質に重なる部分をもつけれども、しかし芸術は対社会的伝達を大前提とする作業であり、内面的にも悟性・理性・判断力といったあらゆる能力が動員されるものであるから、前芸術的な段階での空想や夢の持つ特質がそのままあてはまるものではない。」

という文を頭のなかに展開していくことってそう簡単じゃないじゃないですか。単語の意味を教えて、「これってこういう意味だよね」という説明を展開して理解させることは出来るんでしょうけど、再現性ないですよね。

「読んで理解する」というのはいったい何者なんでしょうか?

 


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp