月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

五条高校で数学298位から7位まで復活して青山学院大 2

高3になると実施される補習は、合格するためにはなんとしても欠席したい。しかし高校はなんとしても出席させたい。そんな中、Rさんは4月早々に補習を欠席する話をまとめていました。

 

私「補習、欠席できた?」

Rさん「できました」

私「どういう流れだった?」

Rさん「最初担任に話したら、学年主任との話し合いになると言われて、学年主任&担任との2対1の面談になりました。『大学いかなくていいってことね』と言われました」

私「どうやって話をまとめたの?」

Rさん「話しても分かってもらえる様子がなかったので『なんで補習に欠席するだけでこんな話し合いをしなければいけないのですか(泣)』と言って泣いてきました」。

私「\(^o^)/」

 

Rさん、強すぎ!!この話を聞いて、この生徒は将来なんでも出来るだろうなと思いました。こんな強い生徒が塾にいて、嬉しい。当時からblogで紹介したかったんですが、先日Rさんに許可を得て、1年越しに公開できました。


私「何か公開してほしくないことある?」

Rさん「ありません。もう卒業して関係ないし・・・」

強い!

 

学力の話に戻ると、高3の時点で英語、数学、国語とも学年で上位10%には入るレベルでした。五条高校はクソですが五条のトップ1割の生徒はかなりできます。上位層が厚いのは一宮高校を落ちて第二志望の五条に来たという生徒が頑張っているのでしょう。

高3の9月の全統模試では第一志望の青学が志望者3245中99位でA判定でした。さらに11月の時点で「青学の過去問で合格最低点をとれました」と言っていたので、青学は大丈夫だろうというのが私の判断。さらに上を目指すべく、慶應経済受験のために英作文と小論文をそこからガンガンやっていきました。

年明けからは「自主・自由登校」です。普通の進学校が年明けかセンター後くらいから自由登校にしているのに、この辺の高校はそれに逆行して授業をいれてきます。でも直前期に授業を受けるなんてアホ!ひたすら自習して、赤本を解いて、朝から晩までエネルギーの全てを学力に変換していく時期です。

この辺の高校で自由登校を実現するには、「勝手にサボる」しかありません。受験終了後のRさんの話。

 

私「自主・自由登校やってたでしょ?どうやって実現したの?」

Rさん「年明けに1日だけ学校に行って『来週から東京の親戚の家に泊まらせてもらってそこから受験会場に行くので、休みます』と嘘ついてきました」

私「それで納得してくれた?」

Rさん「いえ、納得するような雰囲気じゃなかったので、話が深入りするまえに走って逃げてきました」

私「強すぎ \(^o^)/」

 

というわけでRさんの場合、2学期が終わった12月の末から1月いっぱいはセンター試験も受験せず自宅にこもってのラストスパートでした。私もRさんの書く小論文と英作文を毎日のように添削して応援しました。

最後は青学を余裕で滑り止めして上智か慶應のどちらかを・・・などと私は予想していたのですが、今年の有名私大入試は激難化したので3学部受験した青学のうち、当日手応えが良かったという経済学部にギリギリ合格という結果でした。ギリギリというのは、最初の補欠発表での合格ということで、最初の補欠ということは合格最低点マイナス1点だったということです。今年の青学の合格最低点はたぶん昨年度より1割くらいあがってますね。

学校の勉強は無視してひたすら自分のやるべきことに集中するという受験生活。補習に出ない、文社クラスから数学受験、年明けの勝手に自由登校などは不真面目にみえるかもしれませんが、やっぱり大まじめです。

「受験生活振り返って自分の良かったところは?」と聞いたら「まじめ」と答えていました(笑)。その通りだと思います。

渋谷ど真ん中の青学で、自由の空気を吸ってください!

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp