志望校が旧帝大や早慶の場合には、大学名のついた模試を受験しましょう。東大オープンとか、東大実戦とか、そういう名前のやつです。
普段の記述模試とは違って、ちゃんとその大学の出題傾向に合わせた問題が出るので、志望者順位の精度が高まります。というか逆に、普段の記述模試は最大公約数的な出題になるので、どこの大学の傾向にも合わないので、模試が良くても志望校の問題が解けなければ意味がないし、志望校の問題は解けても模試はダメというケースだってあります。記述模試も、突き詰めればその程度のものです。
結局、志望校の過去問が合格最低点を上回って解けるようになるかどうかが問題であって、模試の偏差値とか順位って本来はそこまで気にする必要がないんですよ。まあ気になっちゃうから受ける人が多いのであって、気にならなければ受ける必要はありません。
模試なんて一日潰れることが多いですから、模試を受験せずに自習することを選ぶならそっちのほうが学力はつきます。当然。
実際、今年五条から青学に受かっていった生徒(体験記)は高3の9月が最後の模試です。それ以降は模試を受けずに、過去問の出来を見て合格できそうかどうか判断していました。
塾生諸君はあの五条高校にいながら何でも自分で決めていった彼女の強さを見習ってください。彼女の場合、模試を受験しなかったのもセンター試験を受けなかったのも全部彼女自身の判断です。「先生、センター試験受けないでいいですか?」「Rさんの場合は受けなくても問題ないよ」という具合で。
高校生たちが何となく受けている模試ですが、何のためにお金を払ってまで受けるのか、本当に必要なのか、ちゃんと考えている人なんてほとんど居ません。でも受験というのは自分のことなので、学校任せにするんじゃなくてちゃんと自分で決めないといつまでたっても精神的に自立できませんよ。 少々勉強が出来ても考え方が中学生から成長していないというのが典型パターンでは。