月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

体験記を真に受けるな 2

合格体験記というのは、前提、つまりその人の15歳までの学習歴をすっ飛ばして高校3年間(あるいは2年間、1年間)の受験生活に絞った記録ですから、自分が参考にするときには前提を推測する必要があります。

前提のほか、分母も無視されがちです。「部活も学校祭も全力で取り組んで、引退後に勉強に集中して第一志望合格☆」みたいな、いかにも普通の高校生が憧れそうな作文の書き手1人の後ろには、部活も学校祭も全力で取り組んだあとに第一志望どころかどこにも受からず悲惨な結果を受け入れた高校生が何人いるでしょうか?

たしかに、勉強以外のことをエンジョイしまくった後に第一志望に合格するような人もいます。でもそういう人はいったいどれくらいの割合で存在しているのか考えてみるべきだし、そうやって受かる人はものすごい集中力があるとか、実は高1から部活が終わった後に毎日自習室通いしてたとかいう背景があるんじゃないかと想像しないと。

その他にも、組織が発表する体験記はフィルターがかかった後のものであることも覚えておくべきです。たとえば「学校の勉強をすっぽかして、全部自習したら受かった」などという体験記が生徒から提出されたとして五条高校が発表するでしょうか?「学校の定期テストは大事なので高1の頃から少しでもやっておくべき」のような体験記しか後輩達に配られないに決まっています。西春だって同じでしょう。

ちなみに、名古屋市内の高校はリベラルなので、予備校がどうのこうのと書いてある体験記をHPにアップしているところもあります。

私のところはというと、フィルターこそかけていないものの、うちの塾生として最後まで在籍している時点でフィルターがかかっているので、やっぱりフィルターはかかってます。 

冷静に判断しましょう。

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp