月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

飢えてる人だけが学力を上げられます

私は普段から生徒にPUSHで、あれこれやっていこうと教えることはありません。私が思う、成功への道のりをこちらから教えたところで、本人にその気が無ければ成功への道のりどころかただの寄り道くらいにしか思われないものです。

私がどれだけ「参考書をどれだけ繰り返し取り組んで、吸収したかだよ」と伝えても、結局高校生は高校という枠組みで生きているので、定期テストや宿題からは完全に自由な存在になりません。たまに、頭のネジがぶっ飛んでいて自由な存在になってひたすら合格まで一直線という直線番長になる生徒もいますし、全員にそうなって欲しいと思っていますが現実にはありえません。

学校の課題と、自分のやるべき現実とのあいだで板挟みになって、本当に「今のままじゃ受からないんだ」と思う瞬間までは、そのあいだでバランスをとり続けます。

そういう板挟みの状況で、最高の一冊を紹介しても結局その参考書から知識を理解して得ることではなくて、「木村に言われたからとりあえず1周してみる」ということが目的になってしまいます。当然、そんなスタンスでは学力なんて付きませんから、ミニストップにいってソフトクリームでもペロペロ食べていたほうがマシです。私なんか高校2年までは軽音学部の友達と練習帰りにミニストップでハロハロ食べるかサイゼリアでドリンクバーで3時間くらい粘ってた記憶しかありません。

自習中心の勉強というのは目的意識、あるいは枯渇感がないとうまくいかないんですよ。最高の1冊を目の前にして、数学であれば何度もくり返して解いてみるとか別解を検討してみるとか、英語であれば読み進めるときに疑問があるごとに英和辞書と文法辞典を参照してみるとか、そういう知識にたいしての飢餓感があるとないとでは同じ1時間の勉強でも得られるものは全く違います。

たとえば参考書に

 a little『少しは』

と書いてあるのをみてノートに

 a little 『少しは』

とだけ書くのでは無くて、littleとa littleではどう違うのか、a littleとa fewではどう違うのか調べて分かったことをかきとめる、ということをやってるかどうかっていうことです。

私の塾、というか私の教える大学受験なんてその辺のヘボい同級生を余裕でごぼう抜きできる、本当に効率的なものなんですが、塾に通うだけで満足してないか塾生諸君はぜひ内省してください。

 

清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp