月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

模試を気にする?

模試結果が悪くて塾を探すという高校生は多く、模試結果が定期考査と比べて悪いとたしかに大学受験はヤバイことには違いないのでそのリアクションは間違いではないんですが、よく考えたら間違いかもしれません。

私は現役時代、模試の結果が悪くて落ち込んだことはありません。学力がつくには時間がかかると考えていたからです。とくに高2の夏までほとんど勉強らしい勉強をせずにいて、秋からやっとやりはじめた私にとっては、それが高3いっぱいかかってもなんらおかしくありません。悪い結果が返って来ても、「まあ、そうだよな」としかならない。自分がやっていること、進んでいる方向が正しい自信があったので、焦る必要もありません。

受験勉強に近道はありません。いや、最近のニュースによると3000万円くらい積むと合格を買えるという話も有りますが…まあそれは例外として、裏口入学をする以外には近道や抜け道はないのです。それは、勉強というものがどれだけ良い授業を買ったとしても、結局自分がその内容を理解して暗記することなしには頭に定着しないからです。逆に、理解して定着できるのであれば、わざわざ予備校の高い授業を買わなくても市販の参考書を解きすすめるだけで学力はお釣りがくるほどつきます。当塾はどういうわけか授業をやっていますが、授業以外の時間が一番大事で極端にいえば授業などいらない、というのは私の考えであります。

自分が正しい道を進んでいてしっかり自習時間をとれている自信があるのなら、模試の結果など気にする必要はありません。だいたい、解かなければいけないのは模試じゃなくてあなたの第一志望の入試です。そもそも、そこまで大きな意味をもつものではないのです。