月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

模試の数字の上げ方

高2の生徒だと、夏休みに受けた模試の結果をみて「ひゃあやばい」と思った人も多いことでしょう。模試の返却後1ヶ月くらいは塾の問い合わせも増える時期です。

その結果を受けて「よし、次の定期考査はいつもより頑張るぞ」と思った人、それだと模試の数字は上がりません。定期テストというものが、たとえば教科書の150ページから190ページまでの範囲を暗記しているかどうかのテストであるのにたいして、次の模試は教科書の1ページから250ページまで(ついでに高1の教科書も)の範囲のテストだからです。広い範囲の一部分をちょっとやそっと頑張ったところで、結果は変わりません。

高2にもなると、テスト前の2週間とか、あるいはもう少し頑張って1ヶ月頑張ったところで模試の結果など微動だにしないのが普通です。なので、そういう短期的な視点ではなくて、次の3ヶ月で何をしようかという具合にもう少し視点を上げましょう。

3ヶ月時間があると思えば、やるべきことは次の定期考査の内容なんかじゃなくて、「どこからやり直したら学力がちゃんとつくんだろうか」という考えになるはずです。たとえば当塾でいえば、数学がヤバい生徒が塾に来た場合には数Iの二次関数からやり直してもらうことが多いです。

それで大急ぎで数Iを習得したとしても、3ヶ月後の模試はせいぜい横ばいでしょう。まあ少しは上がるかもしれませんが。その次の高3の5月の模試くらいにやっと結果が見えてくるかどうか、というスパンで考えてください。英語ならもっとかかります。

半年やって結果が数字に見えてこないと焦ってしまう大変ぜいたくな、私からすると自分の能力の過大評価をしている生徒もなかにはいますが、一回コケてしまった場合に復活するのはそう簡単なことではないので覚悟してやってください。


清須市の大学受験 相伝学舎
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