月刊木村:清須市で営む塾での日々

相伝学舎という塾を経営しています。好奇心の格差時代に、大学受験を通じた成功体験の場を提供することが使命です。

年末挨拶

浜松医科大に通う卒業生が、塾に顔を出してくれました。「年末の挨拶で・・・」とか言う、律儀な男です。塾の先生と生徒というのは、大学受験が終わってしまえば生徒が塾に来ない限りは基本的に関係が無くなる存在であることを思うと、こうやってわざわざ会いにきてくれるというのはとても嬉しいです。色々近況など聞いて、大学生活や医学部の勉強をenjoyしているようで、高校生当時一生懸命に頑張って本当良かったですねといいたい。

さて私から皆様への挨拶ですが、私は今年も自分のやりたいことや自分の考えに忠実に働くことが出来た充実の1年でした。商売をやっているとふと「自分のこだわりよりも市場(しじょう)で求められているものに寄せていったほうが良いんじゃ無いか」と不安になる瞬間が3ヶ月に1回くらいあるんですが、今年も魂を売らずにやってみました。

自分の考えが、実際の塾のサービスとして形になったり、あるいは新しい店舗という物理的な形をつくっていくというのは、少々の種銭さえあれば誰でも参加できる市場経済の魅力的なところだと思います。

誤解を恐れずにいえば、市場経済というのは誰か人の役にたつことをゲーム感覚で楽しむことができる仕組みです。これがスマホゲームなら人の役に立って1万点をゲットするのかもしれませんが、市場経済というゲームにおいては人の役にたって1万円をゲットすることになります。

そこから原価を引いて残った利益で、また自分(私の場合は塾)に再投資することで自分を強くして、さらに良いサービスを提供して今度は2万点をゲットしにいくわけです。

市場経済において1万点をゲットしたということは、1万点分の価値を誰かに与えたということです。市場経済というのは、お金とサービスの交換の集合体ですからね。ゲームと違って、一方的に受け取るものではありません。高得点を取れば取るほど、ますます誰かの役に立つことになります。

高校生諸君は、今ひたすら勉強した1年先にあるのはとりあえずは志望校の合格という、完全に利己的な目標のために頑張るわけですが、その過程で身につけた考え方や能力は5年後10年後に誰か人のために役に立つゲームに参加するときに自分の最初の装備になってくれます。

人の役にたつというのはスマホゲームとは違って、飽きが来ることがない最高の遊びなので、みなさんがその遊びに参加するまでに是非自分自身の能力を高めていってください。


清須市の大学受験 相伝学舎
http://www.sodeng.jp