高1の英語の授業で、接続詞から始まる文を読む時の考え方を説明しました。
Because the ground is covered with snow and ice, they can't get enough food.
もちろん、「地面が雪と氷で覆われているので、彼らは十分な食事を得られない」という極めて平易な文ですから中学生でも読めるのですが、コンマがなくなった次の文ではどうでしょうか?
Because the ground is covered with snow and ice they can't get enough food.
普通、(S+V), S+Vの構造をした文ではコンマがはいって主節のスタート地点が分かりやすくなっていることが多いですが、入試英文のなかには目印のコンマがなくて、主節がどこから始まるかひとめみただけでは分からないものもあります。
そういう文にぶつかったときのために、身につけておくことがあります。
Because...を見たら、全体の文構造がBecause(S+V), S+Vとなっていると予想し、「従属節の(S+V)が切れるのはいつか?」そして「主節のSはどこから始まるのか」に注意をはらう。
ということです。これを身につけると、例文での頭の働かせかたは次のようになります。
Because the ground... 「the groundが従属節のSが出てきたぞ、次はVだな」
Because the ground is covered with... 「be covered with-という表現があるから、次のwithの目的語までで従属節が終了だ」
Because the ground is covered with snow and ice...「ここまでで従属節は第3文型の受動態が完結しているから、副詞(形容詞)が続かない限り、次の単語は名詞で主節の主語だ」
Because the ground is covered with snow and ice they... 「予想通りtheyは名詞で主格だ」
平易な文にたいしてこんなめんどくさいことを考える必要ある?と思う人もいると思いますが、あります。平易な文で考える練習をしておくと、難解な文でそれを応用できるからです。
授業をしながら「高1からこんな丁寧に英文解釈やってくれるとこないでしょ?うちの塾素晴らしすぎる・・・」と思ったので、記事にしてみました。